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2014.07.07 より

すばる(プレアデス星団 M45)Pleiades [天体]

“すばる”という名は枕草子にも出てくるように、日本名なのだが、プレアデスというのは言わずとしれたギリシャ神話からのネーミングである。

巨人アトラスとニンフのプレイオネの間に生まれたプレイアデス7人姉妹。

星団はこの7人姉妹とアトラス、プレイオネで構成される。

写真で見れば、その他にも小さな星がいくつもあるが・・・。

そのなかで、薄青い星雲をたなびかせているのが、末の妹に当たるメローペ。

この星雲をきれいに撮るために何度か挑戦しているのだが・・・。

下の写真は東の空を登る“すばる”だ。

DSC02073登るおうし座縮.jpg



その下に写っているのはヒアデス星団とアルデバラン。

ヒアデス星団も“すばる”もおうし座だ。

ヒアデス星団はそのV字が牛の顔の部分に当たり、“すばる”は左肩にあたる。

星座的にはアルデバランとヒアデス星団は同じグループのように見えるが、実はアルデバランはだいぶん近くにあり、星団の一部ではない。

ギリシャ神話に戻ると、ヒアデスもアトラスの娘姉妹で、プレアデスの異母妹に当たるという。

その下には、オリオン座があるが(まだ屋根の下だ)、これもプレアデスとオリオンの因縁の物語が秘められている。

この写真を撮った日は天気がよく、プレアデスが真上に来る直前の写真を待ってましたと撮ったのだが、処理してみると、画像は明るいのだが、メローペのあの星雲が冴えない。

原因はよく分からないが、夜露のせいかもしれない。

その日は夜露がひどかったのだ。

ということで、次の写真は、それより少し前、高度的にはまだやや低いときに撮ったもの。

1502~1551(50)平スバル縮.jpg



以前の写真に比べればノイズが少なくすっきりした。(自画自賛、誰も褒める人はいないので)

画像処理のムリヤリ感は少なくなった。

だが、まだトーンカーブ調整を2~3回繰り返すなど、ちょっとお手本に近づくタメのムリヤリ感は残っている。

もっと自然な美しさを出したい! 更に努力。

次の写真は、50枚重ねた上の写真の内の一枚だけのもの、レベル調整だけはやっているが、トーンカーブ調整など、コントラストを高める処理はやっていない。

DSC01551スバル1枚縮.jpg



まあ一枚でここまでになるのはやはりカメラのおかげかな。

これはこれでいいかも(またまた自画自賛)。


ところで、今持っている若い時代に買った双眼鏡。

三脚が付けられず、手が震えて視野が定まらず、どこを見ているのか肉眼との相関がピンと来なかったが、この間いい天気が続いたので、落ち着いて眺めることが出来た。

そうすると、この“すばる”を視野いっぱいに輝く姿で眺めることが出来た。

肉眼だと、チカチカした青っぽい星の集団だが、双眼鏡だと個別にはっきり分かる。

しかも、肉眼で見ている感覚が残っている。

“すばらしい”のはこのことかとあらためて感じた。

あの感じを写真に出せれば、星雲に特にこだわらなくとも美しい写真になるのではと思う。

双眼鏡では、遂にアンドロメダ銀河も見ることが出来た。

この地では肉眼でほとんど視認できない対象のことだから、“ああこれか、やはりでかいな”という感想しかないが、首の痛みをこらえてもっと何度も見てみよう。

そして、星のきれいな場所でも見てみたい。

そしたら、双眼鏡で見る楽しさが味わえるかもしれない。


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