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2014.07.07 より

2017年の土星 [天体]

毎年、土星と木星は撮そうと心に決めているが、はじめの頃のような熱意はない。

それだけの理由でもないが、写真のできばえもどんどん低下してきている。

土星は、自身の熱意の低下だけではなく、高度が低くなって、もう自宅の庭から本当に撮しにくくなってきたことにも原因がある。

ちょっと気まぐれに天文ソフトをいじって、土星の南中高度を調べてみた。


土星の南中高度
南中時刻 南中高度(°)
2003-02-01 20:52 77.805
2004-03-01 19:59 78.523
2005-03-01 21:02 77.687
2006-03-01 22:05 76.184
2007-04-01 20:57 72.324
2008-04-01 21:49 68.066
2009-05-01 20:40 63.679
2010-05-01 21:31 58.672
2011-05-01 22:21 53.577
2012-05-01 23:07 48.676
2013-06-01 21:47 44.780
2014-06-01 22:37 40.824
2015-07-01 21:22 37.886
2016-07-01 22:09 35.407
2017-07-01 23:02 33.844
2018-07-01 23:55 33.314
2019-07-01 00:58 33.858
2019-08-01 23:27 34.941


うわあ! 高いときは80°ちかくあったんだ。

写真を撮り始めたのは2011年からだが、そのころは手間暇かけても悠々撮れた。

去年はは自宅庭でも足場が悪いところから短時間ということになり、ことしは野呂山から撮した。

時期が遅くなったので、星が見えるのは南中を相当過ぎてからとなったので、ますます高度が低い状態で撮った。

高度が低いと当然ノイズが大きくなって、いい写真は撮れない。

普通なら接眼レンズを20㎜から6.3㎜または10㎜に替えて、もう少し大きな画像を撮るのだが、今回はやはり自宅と違って落ち着かないせいか、焦点距離の短いレンズに替えた途端、撮像面に捕らえられなくなり、やっと1回捕らえたと思ったらぼんやりした画像しか撮れず、ストレスのみが溜まった。

R200SSではピントを合わす際の震動だけで、像がどっかに行ってしまったりする。

何か考えないことにはストレスで寿命が縮む。

まっ、しょうが無いからこの1枚を載せる。

v1_170924_1931best50%stack_w1tx.jpg



土星の公転周期は約30年だ。

観測時期の土星の位置は太陽の反対側にあるから、観測時期が夏場になるときは高度が低い。

太陽高度と概ね逆だな。

高度が高くなるのはまだまだ先だ。


また、土星はその環が公転軌道面から26.7°傾いていて、それがそのまま公転しているから地球側からは、環の下から眺める位置になったり、上から見る位置になったりする。

ちょうどその中間では環を真横から見る位置になって、環はえらく薄いので(100mぐらい?)消えたようになる。

この環が消える現象は15年に1回となる。


いままでに撮ってきた画像を繋げて比較してみた。

120531_170924.jpg



画像はすべて、北極を上向きにしてある。

専門誌やマニアの画像は南極を上にするのが普通だが、望遠鏡で像が逆立ちするにしても実際はこうなんだからこの方がしっくりくる。

まだ 6年だからこんなもんで、環が消えるまでにはまだまだだが・・・。

ちょうど今頃(2016~2017年)が環の傾きが最大で、それから横向きになっていき、2025年頃に消えて見える予定とか?

それにしても2013年の画像はいい画像だったんだな。

北極の6角形の模様がそのつもりがあればそう見えてくる。

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