SSブログ
2014.07.07 より

久々のゲル中結晶その3 沃化鉛(Pb I2)別容器 [ゲル中結晶]

前回の本ブログで載せた沃化鉛結晶は普通の試験管で作ったものだ。

この方が簡単なんだが、いろいろ問題もある。

まず、ゲル中に反応物資の片割れを仕込まないといけないが、ゲル形成の条件があるので、諸々制約があるのだ。

そして、反応物質の追加は、少なくともゲル中物質にはできない。

まあ、“追加”の意味があるのかどうかは、今となっては疑問でもあるんだが、当時は大真面目に重要視していた。

この点、U字管にゲルだけを仕込み、双方の口からおのおのの反応物質の溶液を注ぐ方法にすると上記のような制約からかなり自由になるのだ。

ただ、この方法だと最初のゲル層には物質が含まれてないので、ゲルに反応物質が浸透拡散するまでかなりの時間を要することだ。

とにもかくにもやってみることにしたが、U字管は元々こんな用途のものではないので、容量が小さいものしかない。

それに高価だ。

それで、似たような機能になると思ってアクリル管と接着剤で作った。

この容器は形状や大きさいろいろ作ったが、最初の頃のものは炭酸カルシウムの結晶生成に使って、以前のブログに載せたことがある。

不器用の化身みたいな人間であるので、我ながらひどい出来上がりで、だからそのときはろくに容器の説明はしなかった。


さて、その反応容器と沃化鉛結晶の生成状況の写真だ。

119-03_170725.jpg


119-03近接2_170725.jpg



(それぞれの反応物質は途中で1回追加している。)


試験管の時のようなあの美しい結晶とはちょっとガラッと変わってしまった。

No9.jpg


No8.jpg


No2.jpg


No2EDOF.jpg



黄金色の房のような、動物のシッポのような・・・・。


まあ条件が変わると同じ成分でも結晶形は大きく異なるということだね。


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。