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2014.07.07 より

久々のゲル中結晶 その7 硫酸カルシウム in連通管 [ゲル中結晶]

硫酸カルシウムはいわゆる「石膏」だ。

石膏は「石膏ボード」とか「石膏像」など日常生活にえらくなじみがある物質だ。

その態様から、当然、水不溶性だと誰もが認識している。

だが、実は炭酸カルシウム(石灰、大理石)ほどではなく、多少、水に溶ける。

この若干の水溶解性のせいか、大きな結晶が成長しやすい。

擬人的に表現すれば、しっこの近い人は遠くのトイレが間に合わず、近くでチョビチョビしてしまうが、多少余裕のある人はトイレまで我慢してそこでたっぷりする。

違うか? ご無礼!



結晶作りで、本来の目標にしているのは炭酸カルシウムだ。

あの六面体のサイコロのような形状にわくわくする。

だが、なかなかうまくいかない。

炭酸カルシウムの溶解度が非常に小さいのも一因だ。

この障害の抜け道になっているのが、「炭酸水素カルシウム」で、かなり溶解度がある。

一端、炭酸水素カルシウムを生成し、水中で目的の結晶表面まで移動し、そこで二酸化炭素を放出して不溶性の炭酸カルシウムとなり結晶を成長させる。

というのが虫のいいシナリオなんだが、今のところ全然ダメダメだ。



さて、硫酸カルシウムに戻る。

連通管での結果だ。途中で1回溶液を更新している。

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結晶の数が少なく、やっぱり、あのチョビチョビじゃなく、“たっぷり”なのかな。

数が少ないと言っても、結晶は小さい結晶の集合体だ。やりすぎだろう。

まっ、水晶の標本なんかにこんなのが多いけど

大きくなるんなら大きい一つの結晶にしてほしい。


個別のUSB顕微鏡写真

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きれいなのはきれいだけれど・・・

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