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2014.07.07 より

2012年金星の太陽面通過 [天体]

天体写真を撮るきっかけになり、それがブログを始める動機になったのが、2012年にあった日食(5月)と金星の太陽面通過(6月)だった。

後者についてはネットに「日面通過」とあったものだから、この現象を指すのに普通の言葉だと思って、知ったげにそう書いていた。

しかし、「月面」だったら違和感はないが、何故か「日面」となると、あの太陽面のことだと付け加えたくなる。

違和感満載だ。

この頃、太陽面通過と記した記事もよく見るようになって、そうか、普通に太陽面通過でいいんだと・・・どちらでもいいんだろうけど。


日食の時は曇りがちで、撮影に不慣れなこともあり、あまりいい写真とはならなかった。

撮影枚数も多くない。

太陽面通過の時は、総じていい天気で、時間も長く、太陽の撮影についても少しは慣れててきていたので、大分ましな写真になっている。

でも、機材の方は150㎜の望遠レンズなので太陽は小さく写るだけ。

まっ、これは致し方ない。


さて、枚数だけはけっこう撮って、あとから何か処理しようと思っていたのだが、そういう機会もなく、時が過ぎて、今ふっと思うにあの現象を見れたのは本当に希有のことだったんだと改めて思うようになった。

当時から言われて、知っていたことなんだが、あと100年以上は起こらないとなると、当然もう見れないわけで・・・。

それで、暇に任せてコマ撮りビデオでも作ろうかと思いついたのだが、これがよく分からない。

それで、フォトショップにあるスライドショーならと考えた次第だ。

しかしこれはこれで大変!

そういうものは撮る段階から水平を決めて厳密にやらないと、黒い金星が太陽面でハエのように飛び回ることに・・・。

時間をかけて一枚一枚、像を修正してみたのがこれだ。






太陽は太陽自身の北を上にしてある(つもり)。

まだ、金星はジグザグと動いているが、もうこれ以上は・・・・ご愛敬ということに。

一生のうち2度と見ることはできないんだから、これからはこれを見て、変なところは記憶によるイマジネーションで補正して鑑賞しよう。

'19年1月6日 部分日食 [天体]

この間の、6日、部分日食があった。

以前から楽しみにはして、天気予報を見ていたのだが、ずっと「曇り」となっていた。

だめだろうなとは思いつつ、「雨」とはなっていないので、少しでも雲が切れるときがあれば見えるかもと思い、準備はしていた。

日食は8時40分頃からというから、本当は日の出すぐからたっぷり見られるはずなんである。

しかし、我が家に関しては、この時期の日の出方向(南東)に休山山頂に連なる標高200m以上の稜線があり、実際の日の出は9時30分頃になるのだ。

それでも、隣にあった2階建てのアパートが取り壊されたおかげで、見えるようになったところなんだ。

あとは、今は空き家になっている住宅の2階部分がなあ・・・・。

さて、日の出の時はすでに欠けているんだから、望遠鏡の焦点を念入りに合わせている暇はない。前日に適当に合わせて印を付けてまあこんなもん? という程度。

望遠鏡は太陽観測に使っている、初心者向けの「A80mf」の先端に減光フィルターをかぶせたもの。

手間を省くため、赤道儀に乗せて太陽を追尾することにする。

それと減光フィルターなしの望遠レンズ。これは手動。


待ち構えていたものの、ああ!・・・時刻になって、その部分の雲が明るくなるものの、全く出てこない。

家の庭だし、覚悟していたからそれほどショックはなかったが、残念・・・・でももう少し。

うん? ちょっと待てよ。雲が薄いからひょっとして。


見えたよ。稜線からちょっと上がったとこだけど。

DSC09496ト.jpg


DSC09501.jpg



しっかり欠けてる。

フィルターなしの望遠レンズだが、雲がフィルター代わりになってなんとか写せる。

イヤもうここまで見れたら、部分日食観察だ。


望遠鏡で写したお日様。

20190106_057地平.jpg



赤道儀に乗せると、追尾しながらカメラが回転するので、像が傾く。

写真はカメラを水平方向にした場合に換算して、回転させて修正したもの


お日様の連続写真

190106日食合成2.jpg




この写真はすべて上のものと異なり、太陽が赤道面に直立した(上が太陽の北)ように回転させて修正している。

見た目の画像は、撮影者の立ち位置(時刻)によってぐるぐる変わるから。

撮影写真の下には同時刻のシミュレーション図(天文ソフトから)を付けた。

太陽の右斜め上から、新月の月がかすめてえぐるように通過している。


おしまいまで見たかったけど、雲が多くなってきたのと隣家の2階の部屋に隠れそうだったので打ち切らざるを得なかった。

でも、薄い雲を通してではあるが確実に日食を観察できた。

計算され尽くして、意外性も特別な発見もない天文ショーを見て、何が面白いんだろうね。

でも、面白いね。

ウィルタネン彗星 [天体]

昨年の末に、友人から「ウィルタネン彗星」が見えるようになってるのを知ってるか?

という情報をもらった。

そういえば年末に買った雑誌にそういうことが載っていたようだと思いだし、早速見るともう近日点を過ぎて遠ざかるところなんだが、ちょうど夜の8時9時に北東の空に見える位置のようだ。

まっ、今、寒いということもあって明け方はもちろん、丑三つ時でも外に出て星を見たり撮影する気力が無くなっている。

2、3年前はこうじゃなかった気もするんだが・・・・。

それはそうとして、時間帯も絶好なら、北東の位置は我が家の裏庭から絶好なのだ。

これは見ておくべきかと、機会を待っていたが、27日は雲が時々広がるものの、まあ絶好のコンディション。

赤道儀に彗星のデータを打ち込んで、愛用のR200SSで“狙い撃ち!”


あれ、これかなあ?

青くにじんでいるのは、それっぽいけどシッポがない。


肉眼で探しても・・・もちろん見えない。

双眼鏡でも・・・[ちっ(怒った顔)]、大体、双眼鏡は苦手だ。手が固定できなくて目標が動きすぎるから、視認が難しい。

まあこれだということにして何枚か撮って、置いた。


腹が減るから、晩飯食って、望遠レンズで広い部分を撮ってみた。

天文ソフトで見た、大体の位置・・・ぎょしゃ座の近く。

モニターで見ても、全く写ってない。

こりゃだめだ。


さて、正月が終わって、一息ついたところで写真の整理と、ネットに投稿された達人たちの写真と見比べてみた。

すると、R200SSの写真と同じだ!

やっぱりあれだったんだ。

890-899(10)トリ・レ・ト.jpg



望遠レンズの分、だめもとで、見えるか見えないかの小さな星々を天文ソフトのそれと見比べていくと、あったよ、あった・・・うっすらとね。


天文ソフトの絵には盛大なシッポがあったけれど、それはないが位置は同じところに。

9348-9377(30)周減レ・ト2・トリ2・オート.jpg



いやあ写ってたんだ。

それにしても、すごいね、ぴったり予言するなんて。

予言じゃないか、計算か。

2019年初日の出 [休山]

今年も元旦がきて、そして過ぎていった。

ここのところ、毎年、休山に初日の出を見に行っている。

今年も行った。

去年は雲が出て、初(はつ)日は見ることができなかった。

おととしは、雲の間から、さきおととしはまあバッチリだが、初(はつ)日はの雲の上からだった。

今年はどうだったかというと、もう四国の山からバッチリ登場となった。


日の出前の風景

DSC09420ステ.jpg



真ん前の島が「下蒲刈(しもかまがり)島」

その向こうの小さな島が「尾久比(おくび)島」、「斎(いつき)島」

そのまた向こうは四国で、地図で確認すると今治の波方ぐらいであろう。

なかなかこのように四国の地形が見えるのは珍しい。

以前はこの休山山頂の展望台付近は、元気なおじちゃんやおばちゃんが早くからたき火をたいたり、餅を焼いたり、もちろん一杯やりながら、結構にぎやかに騒いでいたもんだ。

うるさくはあるが、それはそれで盛り上がる気がする。

今は、そんな元気な・・・年配者たちはおらず、むしろ若い人がキャーキャー言ったり、走り回ったりしている。

これはこれで、頼もしい?


山の稜線から日の出。一条の光。

DSC09453ステ・ト.jpg



思わず叫び!!

そして、瞬く間に上昇。

DSC09458ステ・ト.jpg



DSC09465ステ・ト.jpg



薄もや以外に遮るもの無く、まん丸の白い太陽が肉眼でもくっきり。

DSC09466ステ・ト・トリ.jpg



DSC09468ステ.jpg


すっきりしたが、これで今年がいい年になるのか?

まっ、根拠無く、期待しとこ!

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