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2014.07.07 より

塩化銅 リーゼガング現象? OR ”もどき”? [リーゼガング現象]

またもリーゼガングもどきだが、塩化銅の場合を載せる。

塩化銅といっても銅1価(CuⅠ)で水不溶性である。

不溶だからこそリーゼガング現象の可能性があるわけなのだが・・・。

食塩を仕込んだ硅酸ゲル中に硫酸銅を拡散させる。

硫酸銅は普通のものなので、Ⅱ価なのだが、それを亜硫酸水素ナトリウムで還元する。

塩化銅(Ⅰ)の結晶は白い、正四面体で美しいもののはずだが、できたものは、正四面体ではあるようだが、表面は緑色。

亜硫酸水素ナトリウムが共存しても、やはり酸化されるからなのだろうか。

開始から約1ヶ月後の状況

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拡大して、層間距離を記入

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例によってスランプ?のため、放置期間があり、次に確認したのが2年半後、

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層間距離記入

DSC01681_71_09トリT.jpg


層と言っても、結晶粒子が大きいので、あまり明確なものではない。

線引きは結晶が水平方向に伸びている部分を目安に、あとは独断と偏見によりエイヤ! で決めたもの。

層間距離は典型的なリーゼガング現象の比を呈しているとまでは言えない。

ただ、ひいき目に見れば何らかの法則に則っているように見える。


ある部分に結晶が成長するか否かは確率的な要件になると思う。

その場合、結晶が大きく数が少ないと統計的な要件にかかりにくく、不正確になる。

つまり、偶然的要素と必然的要素があるとすれば、偶然的要素の比重が増すと言うことだ。

ある歴史学者が、歴史は偶然と必然の産物で、歴史学はそのうち、必然を研究しているのだ。と言っていたような気がする。(正確ではない?)

この件は自然科学なので、社会科学の歴史学とは違うが、共通する部分もあるように思う。

沃化鉛 リーゼガング現象? OR ”もどき”、それとも単なる失敗? [リーゼガング現象]

沃化鉛は美しい結晶だ。

結晶が形成してまもないころは黄金色に輝く。

しばらく経つと輝きは少し色あせるが、それでも美しい。

もちろんほかにも美しい結晶はあろうが、当方としては金や銀系などは少し高価で手が出ない。


リーゼガング現象として一番有名な結晶は元祖リーゼガングさんが発表した「クロム酸銀」だが、これも美しい結晶だ。

しかし、自分で作ったことはないが、写真で見る限り、沃化鉛と比べるとかなり小ぶりのようだ。

リーゼガング現象とは、大雑把な言い方をすれば、結晶形成位置の確率に関係していると思う。

だから結晶がでかく、粒が少ないと、結晶出現位置が統計的になりにくいんじゃないかと思う。


で、以下が沃化鉛の次第だ。

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仕込みから約1ヶ月後のものと約2年のもの。

”2年”というのは要するにほっといたからだが・・・[わーい(嬉しい顔)]

そのため、結晶が少し下がっている。


何だか結晶の密度が周期的なっているように見えなくもない。

どうなんだろうね。

それと2年経過したものには硅酸ゲルにらせん状の亀裂ができている。

それは、先に載せた塩化鉛にもはっきりできているのが見える。

このらせんはリーゼガング現象と関係があるやいなや。

これも継続して追ってみようと思う。

久々の「リーゼガング現象」 No3 ・・・リン酸水素マグネシウム [リーゼガング現象]

一昨日、昨日に載せたものと同様、'17年に実施し、終了したものである。

同マンガン塩と同様、仕込みから、約5ヶ月後に撮影したもの。

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カルシウム塩のようにくっきりした典型的な層にはならないが、明確なリーゼガング形が現れた。

何回か実施してきたカルシウム塩で明らかだが、ゲル成分、上下の成分濃度が類似していても全く同じ形状になるわけではない。

温度や容器の形状(直径や長さが影響しているのかもしれない。

他愛ないことかもしれないが、研究しようと思えばいろいろ出てくる。

ただ、その意欲が萎えつつあるのが無念。

年齢?・・・体力?・・・ちょっと情けない。


久々の「リーゼガング現象」 No2 ・・・リン酸水素マンガン [リーゼガング現象]

昨日載せたものと同様、'17年に実施し、終了したものである。

以下は仕込みから、約5ヶ月後に撮影したもの。

170816_33_No72_5.jpg


170816_33_No72_5トリ.jpg



写真ではよく分からないが、結晶(沈殿)の色はマンガンらしく、淡いピンクだ。

カルシウム塩では典型的な層を形成するが、マンガンでもそれに準じた形状を示す。

久々の「リーゼガング現象」・・・塩化鉛 [リーゼガング現象]

いやあ、やりかけの実験や試験管など見るのもイヤになるという、重症のスランプになって、写真もデータも放りっぱなしだった。

でもこれではいかんと、立ち直らねばと、意欲が戻ったわけではないけれど実験を再開する。

何というか、言いたくはないけれど、先が見えてきた気がするんだ。

頭が回らなくなってきた。

以前、「猫は3秒しか覚えていられない」と言った専門家が居たと記憶するが、自分もそれに近づいている。

ちなみに「猫の記憶は3秒」という説には同意できない。

近所を徘徊する我がライバルの猫族は、物覚えがすごくいい。

頭より衰えが顕著なのは体だ。肉体だ。

運転免許で言えば75歳が当面のメルクマールだ。

当然、この75歳が当面の目標だ。

スランプだの何だの言って、無為に過ごす余裕はないのだ。


今回載せる「塩化鉛」は'17年にやって、かろうじて写真だけ撮って、放ってあったものだ。


写真は開始後、1ヶ月後のもの

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DSC04315No71_08トリ.jpg



ゲル層は硅酸である。

それ以前は何回かゼラチンで行っているが、1回を除いてリーゼガング環は形成されなかった。

それも間隔が不規則のものだった。

硅酸ゲルの方がゼラチンや寒天に比べ、無機塩の結晶ができやすく、形が整いやすい傾向があるように見える。

今回リーゼガング環がかなり規則性を持って形成されたのは、そのせいかもしれない。


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