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2014.07.07 より

リーゼガング現象とは [リーゼガング現象]

リーゼガング現象とは一体どういう範囲を指すのだろう。

そもそもメカニズムが確定していないのだから、こうこうこういう現象を「リーゼガング現象」という てなことがいえないのか。

先に載せた志田正二さんの総説には

“ 電解質を含むゲルに、これと反応して沈殿を生ずる如き電解質の溶液を接触せしめるときに後者はゲル中に拡散し縷々沈殿の周期的構造を示す。”

とある。

これでは非常に広い。

まるで秘密保護法のようだ。(蛇足)

縞模様になればリーゼガング現象ということになる。

だから昨日載せた「理論」など全く無関係か、関係しても一部に過ぎない現象も沢山あると思う。

志田正二さんは二三の例外があるとして、

“ 後述する如く一般に層間距離は最初狭く次第に離れてくるものであるが、まれに例外がある。例えばHgCl2を含むゲル中にKJを拡散せしめるときは、試験管の底に行くに従って層間距離は狭くなってくる。一見奇異に思われるこの現象は過剰のKJの存在においてはKJ・HgJ2 なる可溶性の複塩が生ずるためとして説明されている。”

を挙げている。

KI(沃化カリ)をKJと書くところが如何にも古めかしいが、それはさておき、これは珍しいものだろうか。

実は、当方、ほとんどの物質で出来るというから、カラフルなものが良かろうということで二三の物質で試してみたのだが、今のところうまくいっていない。

うまくいっていないものを載せるのもどうかと思うが、でも載せる。

PB144879合成縮.jpg


上の写真は縞模様があるといっても、くっきりしていないので、かなり強引に画像処理を掛けている。

左から二つ目もはじめは淡い縞があったのだが消えてしまった。

右側2本は同じもので、色が濃く、肉眼では見えるものの写真に撮ると分からなくなるため、更に画像処理を掛けている。

これらは次第に層間距離が縮まったり、等間隔だったり、バーコードのようにランダムだったりしている。

うまくいった実例である、リン酸カルシウム系でもリン酸2Naの濃度が高かったり薄かったりするとこういったことに近い現象が起きていた。

インターネットで実験例を調べると、たいがい類似のことをやっている。

ただ、失敗例は載せていないが。

意外と幅が狭い。

志田正二先生は

“沈殿物質:ほとんど全ての難溶性物質が条件次第でこの現象を呈すると言われている。”

と言っているのだが。

まだ、条件の要素がつかめていないのか。精進だな。
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