2014.07.07 より
ヨモギ石けん Yomogi Soap [石けん]
ヨモギ入り廃油石けんを作る。
以前に載せた「ヨモギ入り石けん」の続編だ。
そのときはヨモギを芋焼酎で抽出した液を使ったが、実質的に添加量が少なかったためか、あまり違いはわからなかった。
その石けんは自分が風呂で使うのと、食器を洗うのに使うだけだから、なかなか無くならない。
ついでにいうと、食器を洗うのに「キュキュット」と比べれば、泡立ちは格段に悪いが、慣れれば全く支障ない。
とにかく、すすぎに神経を使わずにすむと思うと気が楽だ。
その石けんもようやく無くなりかけたので、重い腰を上げる。
用具や材料は基本的に同じだが、繰り返す。
使った用具
・ステンレス製鍋
・ホットプレート
・はかり
・ガラス棒、泡立て器{攪拌用}
・温度計
・ビーカーなど{計量、調合用}
・ゴムべら
・牛乳パック
・バスタオル{保温用}
使った材料
・原料オイルとして廃油(天ぷらを揚げるのに何回か使って、かなり変色した油)
・水酸化ナトリウム
・精製水(イオン交換水)
・乾燥ヨモギ
ヨモギを乾燥し(といっても前回採っていたヨモギが干からびただけだが)、適当にはさみで切り刻んだもの。
手順
① ステンレス製鍋に廃油500gを計り、液温を約50℃にする。
② ビーカーに水酸化ナトリウム 68g をはかり、精製水170gで溶かす。
そのまま自然に冷ます。約50℃にする。
③ ①に②を少しずつ入れる。
泡立て器ですばやく攪拌する。
入れ終わった後、攪拌し続けると5~10分ぐらいで粘度が増し、泡立て器から液を垂らすと垂らした跡がトレースとなって見えるようになる。
④ 乾燥ヨモギ5gを入れ、良く攪拌する。
よりはっきりしたトレースができるのを確認する。
⑤ 牛乳パックでつくった型に流し込む。
ガムテープで封印する。
⑥ バスタオルでくるんで24時間放置。
⑦ 型から出して、適当な幅に切断。
※この段階では鹸化は全く未完成で、感触は柔らかく油っぽい。
⑧ 約2ヶ月間自然乾燥。※この間に鹸化が徐々に進む。
(通常、1ヶ月でよい)
水への溶けやすさ: 溶けやすい (ヨモギの無い廃油石けん:溶けやすい)
1%水溶液のpH:10.32 (ヨモギの無い廃油石けん: 10.29)
1%水溶液外観 淡黄色微濁 (ヨモギの無い廃油石けん 淡黄色透明)
繊維くずあり
石けん生地のにおい: 鼻を近づければかすかにヨモギのにおいあり。
手洗いした際の泡立ち: 泡は細かい。盛大とはいえない。
手を洗った後の感覚: 未鹸化の油がわずかに残っているためか、がさがさ感が無く、いい感じ。
残臭: 食用油のにおい。ヨモギのにおいなし。
その他の使用感については、後日載せることにする。
以前に載せた「ヨモギ入り石けん」の続編だ。
そのときはヨモギを芋焼酎で抽出した液を使ったが、実質的に添加量が少なかったためか、あまり違いはわからなかった。
その石けんは自分が風呂で使うのと、食器を洗うのに使うだけだから、なかなか無くならない。
ついでにいうと、食器を洗うのに「キュキュット」と比べれば、泡立ちは格段に悪いが、慣れれば全く支障ない。
とにかく、すすぎに神経を使わずにすむと思うと気が楽だ。
その石けんもようやく無くなりかけたので、重い腰を上げる。
用具や材料は基本的に同じだが、繰り返す。
使った用具
・ステンレス製鍋
・ホットプレート
・はかり
・ガラス棒、泡立て器{攪拌用}
・温度計
・ビーカーなど{計量、調合用}
・ゴムべら
・牛乳パック
・バスタオル{保温用}
使った材料
・原料オイルとして廃油(天ぷらを揚げるのに何回か使って、かなり変色した油)
・水酸化ナトリウム
・精製水(イオン交換水)
・乾燥ヨモギ
ヨモギを乾燥し(といっても前回採っていたヨモギが干からびただけだが)、適当にはさみで切り刻んだもの。
手順
① ステンレス製鍋に廃油500gを計り、液温を約50℃にする。
② ビーカーに水酸化ナトリウム 68g をはかり、精製水170gで溶かす。
そのまま自然に冷ます。約50℃にする。
③ ①に②を少しずつ入れる。
泡立て器ですばやく攪拌する。
入れ終わった後、攪拌し続けると5~10分ぐらいで粘度が増し、泡立て器から液を垂らすと垂らした跡がトレースとなって見えるようになる。
④ 乾燥ヨモギ5gを入れ、良く攪拌する。
よりはっきりしたトレースができるのを確認する。
⑤ 牛乳パックでつくった型に流し込む。
ガムテープで封印する。
⑥ バスタオルでくるんで24時間放置。
⑦ 型から出して、適当な幅に切断。
※この段階では鹸化は全く未完成で、感触は柔らかく油っぽい。
⑧ 約2ヶ月間自然乾燥。※この間に鹸化が徐々に進む。
(通常、1ヶ月でよい)
水への溶けやすさ: 溶けやすい (ヨモギの無い廃油石けん:溶けやすい)
1%水溶液のpH:10.32 (ヨモギの無い廃油石けん: 10.29)
1%水溶液外観 淡黄色微濁 (ヨモギの無い廃油石けん 淡黄色透明)
繊維くずあり
石けん生地のにおい: 鼻を近づければかすかにヨモギのにおいあり。
手洗いした際の泡立ち: 泡は細かい。盛大とはいえない。
手を洗った後の感覚: 未鹸化の油がわずかに残っているためか、がさがさ感が無く、いい感じ。
残臭: 食用油のにおい。ヨモギのにおいなし。
その他の使用感については、後日載せることにする。
2015-03-06 13:58
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廃油を使った石けん作り その2 失敗作 [石けん]
今朝も早く目が覚めたので、風邪気味だが、ウォーキングに出かけようとした。
えらい!
だが、空が暗く、空模様がよくわからない。
灰が峰山頂は隠れているが、この頃は毎日のことだ。
・・・てんで、傘も持たずに出かけたら、すぐに大雨になった。
這々の体で逃げ帰り、寝床に入ってしまった。
ちゃんちゃん!
廃油を使った石けん作り その2 失敗作
蓬(ヨモギ)エキス入り廃油石けんを作ろうと試みた。
イメージは勿論、ヨモギ独特の色と香りだ。
どうやって仕込むかだが、ハーブなどを配合した例では、市販の粉末品を直接配合している。
だが、ヨモギを粉末にするにはどうしたらいいか思いつかなかったので、切断したヨモギをすり鉢ですりつぶし、それを「芋焼酎」で抽出した液を使ってみた。
問題は求めるヨモギの色と香りがこの抽出液に含まれているかどうかだが、まあ最初だから細かいことはいわない。
ヨモギをネットですくって、抽出液を分離すると、濃い褐色の液が採れた。
石けん材料の写真。
左側がヨモギ焼酎エキス?、真ん中が廃油。
2013年7月24日の記事の内容で、鹸化がある程度進んだ時点で、件のエキスを約10㏄加えた。
その他は同様だ。
生地の時点では色が濃いように感じたが、乾いてみたらさほどではなかった。
問題の匂いだが、蓬の香りは全く感じられなかった。
勿論芋焼酎の匂いも。
使用感では、少し泡立ちが悪いように感じられた。
さらに、水がかかった場合早く柔らかくなる気がした。
蓬の香りはなく、泡立ちは悪いわではいいところ全くなし。
失敗だ。
まあ使えるがね。
焼酎加えたせいで鹸化が充分進まなかったかもしれない。
pH等調べればいいのだが、どうせ失敗作なんで、めんどくさい。まあそのうち・・・。
次は乾燥したヨモギを出来るだけ細かくして、充分に加えてみよう。
えらい!
だが、空が暗く、空模様がよくわからない。
灰が峰山頂は隠れているが、この頃は毎日のことだ。
・・・てんで、傘も持たずに出かけたら、すぐに大雨になった。
這々の体で逃げ帰り、寝床に入ってしまった。
ちゃんちゃん!
廃油を使った石けん作り その2 失敗作
蓬(ヨモギ)エキス入り廃油石けんを作ろうと試みた。
イメージは勿論、ヨモギ独特の色と香りだ。
どうやって仕込むかだが、ハーブなどを配合した例では、市販の粉末品を直接配合している。
だが、ヨモギを粉末にするにはどうしたらいいか思いつかなかったので、切断したヨモギをすり鉢ですりつぶし、それを「芋焼酎」で抽出した液を使ってみた。
問題は求めるヨモギの色と香りがこの抽出液に含まれているかどうかだが、まあ最初だから細かいことはいわない。
ヨモギをネットですくって、抽出液を分離すると、濃い褐色の液が採れた。
石けん材料の写真。
左側がヨモギ焼酎エキス?、真ん中が廃油。
2013年7月24日の記事の内容で、鹸化がある程度進んだ時点で、件のエキスを約10㏄加えた。
その他は同様だ。
生地の時点では色が濃いように感じたが、乾いてみたらさほどではなかった。
問題の匂いだが、蓬の香りは全く感じられなかった。
勿論芋焼酎の匂いも。
使用感では、少し泡立ちが悪いように感じられた。
さらに、水がかかった場合早く柔らかくなる気がした。
蓬の香りはなく、泡立ちは悪いわではいいところ全くなし。
失敗だ。
まあ使えるがね。
焼酎加えたせいで鹸化が充分進まなかったかもしれない。
pH等調べればいいのだが、どうせ失敗作なんで、めんどくさい。まあそのうち・・・。
次は乾燥したヨモギを出来るだけ細かくして、充分に加えてみよう。
手作り石けんのその後 [石けん]
7月24日のブログに廃油を使った石けん作りを載せた。
1ヶ月後にpH変化があるかどうか計ったので、再び載せる。
※pH(=ペーハー、ピーエイチ)
廃油石けん 1% pH 10.2
アーモンドオイルなどを含めた
新品オイル石けん 1% pH 10.1
pHにほとんど変化はなかった。
反応はほとんど終了していたものらしい。
若干、高い気もするが、市販石けんでpH9台なのは、少し低すぎる。
皮膚への低刺激を強調するため、酸を加えて、わざわざ低くしていると思う。
石けんというのはアルカリ性(JIS分類では弱アルカリ性)が特徴の洗浄剤だ。
極論すると、中和して中性にしてしまえば、油に帰り、洗浄剤ではなくなる。
自然環境は、おおむね、中性だから、そこでは油に帰り、洗浄剤としての刺激性、毒性はなくなる。
それが石けんの安心感でもある。
たしかに中性に比べれば、アルカリ性は皮膚刺激が強い。
しかし、簡単に洗浄剤(界面活性剤)としての性質を失うという特性は貴重だ。
廃油石けんと新品オイル石けんで泡立ち比較を行った。
ペットボトルにそれぞれ 0.2%液 を入れ、同時に持って30回振った後、1分経過しもの。
泡立ちはほとんど変わらなかった。
今、廃油石けんは風呂で使っているのだが、溶けやすさ、泡立ち、感触は問題ない。
がさがさすることもない。
乙女の柔肌ならともかく、おっさんの肌ががさつかないといっても説得力はないが。
ただ、使っていると水に濡れたりするので、市販石けんに比べれば少し柔らかいかもしれない。
水分が残留しているのと、オレイン酸が主体であることが原因かもしれない。
通常はパームオイルなどを使って、固くしているから。
1ヶ月後にpH変化があるかどうか計ったので、再び載せる。
※pH(=ペーハー、ピーエイチ)
廃油石けん 1% pH 10.2
アーモンドオイルなどを含めた
新品オイル石けん 1% pH 10.1
pHにほとんど変化はなかった。
反応はほとんど終了していたものらしい。
若干、高い気もするが、市販石けんでpH9台なのは、少し低すぎる。
皮膚への低刺激を強調するため、酸を加えて、わざわざ低くしていると思う。
石けんというのはアルカリ性(JIS分類では弱アルカリ性)が特徴の洗浄剤だ。
極論すると、中和して中性にしてしまえば、油に帰り、洗浄剤ではなくなる。
自然環境は、おおむね、中性だから、そこでは油に帰り、洗浄剤としての刺激性、毒性はなくなる。
それが石けんの安心感でもある。
たしかに中性に比べれば、アルカリ性は皮膚刺激が強い。
しかし、簡単に洗浄剤(界面活性剤)としての性質を失うという特性は貴重だ。
廃油石けんと新品オイル石けんで泡立ち比較を行った。
ペットボトルにそれぞれ 0.2%液 を入れ、同時に持って30回振った後、1分経過しもの。
泡立ちはほとんど変わらなかった。
今、廃油石けんは風呂で使っているのだが、溶けやすさ、泡立ち、感触は問題ない。
がさがさすることもない。
乙女の柔肌ならともかく、おっさんの肌ががさつかないといっても説得力はないが。
ただ、使っていると水に濡れたりするので、市販石けんに比べれば少し柔らかいかもしれない。
水分が残留しているのと、オレイン酸が主体であることが原因かもしれない。
通常はパームオイルなどを使って、固くしているから。
廃油を使った石けん作り [石けん]
出版されている「本」に基づいて廃油石けんをつくる。
参考書は主に以下の2点
(A) はじめての手作り石けん 小幡有樹子 (株)学習研究社
(B) the handmade soap book Melinda Coss New Holland (Publishers) Ltd
使った用具
・ステンレス製鍋
・ホットプレート
・はかり
・ガラス棒、泡立て器{攪拌用}
・温度計
・ビーカーなど{計量、調合用}
・ゴムべら
・牛乳パック
・バスタオル・プチプチ{保温用}
使った材料
・原料オイルとして廃油(天ぷらを揚げるのに何回か使って、かなり変色した油)を用いたもの
・水酸化ナトリウム
・精製水
手順
① 廃油500gを計り、液温を約50℃※にする。
※(A)では45℃、(B)では54.4℃になっている。
以前つくった経験で(A)より高めの50℃にした。
② 水酸化ナトリウム 68g※ をはかり、精製水170gに溶かす。
※廃油の脂肪酸を全てオレイン酸として換算、算出。
そのまま自然に冷ます。約50℃にする。
③ ①に②を少しずつ入れる。
泡立て器で攪拌する。※
※「A」では攪拌約15分で、液にとろみがつくという記述があるが、新品オイルでは、なかなかとろみまでは行かない。
ところが、この廃油を使った場合、急速に粘度が増した。(5分程度で)
反応は新品オイルよりスムースだ。
④ 牛乳パックでつくった型に流し込む。
⑤ バスタオルやプチプチでくるんで24時間放置。
⑥ 型から出して、適当な幅に切断。※この段階では鹸化は全く未完成で、感触は柔らかく油っぽい。
約1ヶ月間自然乾燥。※この間に鹸化が徐々に進む。
写真奥が廃油で作った石けんを切断したもの。
手前は新品オイル(パームオイル、ココナッツオイル、アーモンドオイル、月見草オイル)で作った石けん。
1%水溶液のpH 10.29 溶けやすい
淡黄色透明
<参考>
使い掛けの市販固形石けん 9.89 淡黄色白濁。
白濁原因は不明。油性の添加物が原因と思われる。
できあがりは原料オイルが着色しているため、やや色が濃い。
24時間後と比べるとかなり固くなり、手を洗っても油っぽい感じはなくなった。
手を洗った後の感覚は、未鹸化の油がわずかに残っているためか、がさがさ感が無く、むしろいい感じ。
pHが少し高いのは鹸化が完全に終わってないせいか?
もう一ヶ月後に再測定する。
参考書は主に以下の2点
(A) はじめての手作り石けん 小幡有樹子 (株)学習研究社
(B) the handmade soap book Melinda Coss New Holland (Publishers) Ltd
使った用具
・ステンレス製鍋
・ホットプレート
・はかり
・ガラス棒、泡立て器{攪拌用}
・温度計
・ビーカーなど{計量、調合用}
・ゴムべら
・牛乳パック
・バスタオル・プチプチ{保温用}
使った材料
・原料オイルとして廃油(天ぷらを揚げるのに何回か使って、かなり変色した油)を用いたもの
・水酸化ナトリウム
・精製水
手順
① 廃油500gを計り、液温を約50℃※にする。
※(A)では45℃、(B)では54.4℃になっている。
以前つくった経験で(A)より高めの50℃にした。
② 水酸化ナトリウム 68g※ をはかり、精製水170gに溶かす。
※廃油の脂肪酸を全てオレイン酸として換算、算出。
そのまま自然に冷ます。約50℃にする。
③ ①に②を少しずつ入れる。
泡立て器で攪拌する。※
※「A」では攪拌約15分で、液にとろみがつくという記述があるが、新品オイルでは、なかなかとろみまでは行かない。
ところが、この廃油を使った場合、急速に粘度が増した。(5分程度で)
反応は新品オイルよりスムースだ。
④ 牛乳パックでつくった型に流し込む。
⑤ バスタオルやプチプチでくるんで24時間放置。
⑥ 型から出して、適当な幅に切断。※この段階では鹸化は全く未完成で、感触は柔らかく油っぽい。
約1ヶ月間自然乾燥。※この間に鹸化が徐々に進む。
写真奥が廃油で作った石けんを切断したもの。
手前は新品オイル(パームオイル、ココナッツオイル、アーモンドオイル、月見草オイル)で作った石けん。
1%水溶液のpH 10.29 溶けやすい
淡黄色透明
<参考>
使い掛けの市販固形石けん 9.89 淡黄色白濁。
白濁原因は不明。油性の添加物が原因と思われる。
できあがりは原料オイルが着色しているため、やや色が濃い。
24時間後と比べるとかなり固くなり、手を洗っても油っぽい感じはなくなった。
手を洗った後の感覚は、未鹸化の油がわずかに残っているためか、がさがさ感が無く、むしろいい感じ。
pHが少し高いのは鹸化が完全に終わってないせいか?
もう一ヶ月後に再測定する。