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2014.07.07 より

ゲル中 リン酸銅の結晶 リーゼガング環 [ゲル中結晶]

我がブログに載せている一連のゲル中結晶物質はすべて水難溶性のものである。

つまり、複数の水溶性物質が試験管中のゲル内で合体して難溶性物質ができ、それが結晶化したものだ。

ゲル内だから水の対流などの移動の影響を受けず、当該物質の拡散だけによって反応が進行するから、結晶生成が非常にゆっくりで整然としている。

だから、ただの水溶液中での反応だと急速に沈殿物が生成するものでも、このような条件だとはっきりした結晶型になる場合があるのである。

またできた結晶は水に溶けないから、水晶に近い感覚を味わえる。

といってもきれいな結晶が得られるものはそう多くない。

まあいろいろやってみるしかない。


リン酸銅

まずは上層の水溶液中にリン酸塩、下層のゲル中に硫酸銅を仕込んだもの。

DSC02918_111_02合体.jpg



リーゼガング現象のように縞模様になるのが面白い。

上下の塩類濃度がほぼ同等でもこんなになるんだ。

不思議なのは上層ガラス壁にも青い縞模様ができたこと。

右側にそれを強調した画像をくっつけている。

これもリーゼガング環なんだろうか? だとしたらその生成メカニズムは?


縞を形成したものはいわゆる結晶状のものではなく、微結晶または不定形の微粒子が小さな球状になったものだった。

取りだしたものを写真に撮る。

111-02-3.jpg


111-02-1_目盛り.jpg



その小球も濃い青色と淡い水色のものがあり、淡いものの方が小粒になっていた。

おそらく、リン酸と銅の比率が違うものと思われる。


次には上層に硫酸銅溶液、下層のゲル層にリン酸2ナトリウム

DSC02915_112_06_a23.jpg



同じように縞模様を作るが、前者ほどはっきりしない。

ただ、生成した小球の色合いなどは前者とほぼ同じだったが、やや粒が小さめか。

112-06-2.jpg


112-06-1.jpg


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