2014.07.07 より
白ムクゲ ::-父のことー [街中・公園の花]
父は自他共に認めるわがまま男であり、自ら変人と自認していた。
そして短気で神経質で暴力的であった。
良いも悪いも、作用も反作用もこの男から受けてしまった。
共感できる点もある。
それは合理主義者だと云うことである。
父自身から聞いたのか、母親から聞いたのか。
復員して当初は、マラリアの発作に苦しんでいた時期だった。
マラリアの発作というのは、布団を何枚重ねても悪寒が止まらず、がたがた震え通しだという。
たしかにそれは、悪霊が取り憑いた様に似ているともいえる。
心配した父の母たちが、どこから呼んだのか祈祷師を呼んで悪霊退散のお祓いをしようとした。
そうとは知らない父は腰でも揉んでくれるのかと背を向けたままにしていたところ、なにやらぶつぶつ声が聞こえるので、少し振り向いたところ、祈祷していた。
「なんだ!拝んじょうがん(拝んでいるじゃないか)。こりゃだめだ」
この光景を想像するだけでおかしくなる。
自分も、良いことも悪いことも神だの仏だののせいにして、分かったような気になるのはまっぴらだ。
ただし、信仰している人は尊重したいと思う。
どうせたった一回の人生。
信仰しようが、すまいが。
そんなことで違いを強調して言い合うなどむなしい。
これも家の前の公園に咲いていたもの。
ガクアジサイと重なるように咲いている。
ムクゲというと赤いものや、白ムクゲでも中心部が赤いものがあるが、これは全部が白い花。
韓国の国歌はムクゲだが、特に中心部の赤い花が多用されているらしい。
一斉に咲いて、あっという間に散ってしまう桜と違い、咲いては散り、また咲いては散る花の性格を民族のサマに例えているということだ。
そして短気で神経質で暴力的であった。
良いも悪いも、作用も反作用もこの男から受けてしまった。
共感できる点もある。
それは合理主義者だと云うことである。
父自身から聞いたのか、母親から聞いたのか。
復員して当初は、マラリアの発作に苦しんでいた時期だった。
マラリアの発作というのは、布団を何枚重ねても悪寒が止まらず、がたがた震え通しだという。
たしかにそれは、悪霊が取り憑いた様に似ているともいえる。
心配した父の母たちが、どこから呼んだのか祈祷師を呼んで悪霊退散のお祓いをしようとした。
そうとは知らない父は腰でも揉んでくれるのかと背を向けたままにしていたところ、なにやらぶつぶつ声が聞こえるので、少し振り向いたところ、祈祷していた。
「なんだ!拝んじょうがん(拝んでいるじゃないか)。こりゃだめだ」
この光景を想像するだけでおかしくなる。
自分も、良いことも悪いことも神だの仏だののせいにして、分かったような気になるのはまっぴらだ。
ただし、信仰している人は尊重したいと思う。
どうせたった一回の人生。
信仰しようが、すまいが。
そんなことで違いを強調して言い合うなどむなしい。
これも家の前の公園に咲いていたもの。
ガクアジサイと重なるように咲いている。
ムクゲというと赤いものや、白ムクゲでも中心部が赤いものがあるが、これは全部が白い花。
韓国の国歌はムクゲだが、特に中心部の赤い花が多用されているらしい。
一斉に咲いて、あっという間に散ってしまう桜と違い、咲いては散り、また咲いては散る花の性格を民族のサマに例えているということだ。
2013-07-02 09:13
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