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2014.07.07 より

リーゼガング現象(Liesegang phenomenon) 炭酸カルシウム(calcium carbonate) [リーゼガング現象]

ゲル中で炭酸カルシウムの結晶(方解石)を作製する実験は続けている。

なかなか思うようにはいっていないが。

ところで、炭酸カルシウムでリーゼガング環を作ってみようと、それは以前からやっていたのだが、思いつきでやっていただけなのでなかなか出来なかった。

硅酸ゲルでは出来そうもなかった。

寒天ゲルでもやったが出来なかった。

一つにはゲル中に二酸化炭素の泡が発生してゲルが壊れるのを防ぐため、アルカリをあげたのが原因だった。

今回はとにかく、シンプルに重曹でいき、泡対策としては緩衝剤として酢酸ナトリウムを併存させた。

あとは濃度だが、あまり薄いと沈殿しにくいのでこの程度、ゲルは透明度が高く沈殿が淡くても見やすいゼラチンを使った。

P3195622(No.55.4~55.5)拡縮.jpg

P3195625(55.4~55.5)拡大縮.jpg


ゲル上面から各リーゼガング環までの距離Xnは上面から各層のほぼ中間点までの距離をエイヤッで計りmmで記載している。

実際勉強不足で各層のどこを計ればいいのかまだ分からない。
上端か下端か中央か?

とりあえずこの場合、層の区切りがはっきりしないので、エイヤッで見た中央とした。

ただし、ゲル層の結晶は主に試験管の管壁にくっついているようだ。

ゲル上面からの距離の比 Xn+1/Xn はゲル層物質が重曹のみの場合はほぼ一定になった。

酢酸Naを併存させた系は、泡は少なく層のまとまりもいいが、最後の層のXn+1/Xnの値がずれている。

これ以上のコメントは出来そうにないが、リン酸カルシウムや水酸化マグネシウムと違って、はっきり粒子の集団が見えるところがいい。

リーゼガング氏が発見したクロム酸銀の層は針状結晶の集まりだった。
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