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2014.07.07 より

リーゼガンク いろいろ その3 all kinds of Liesegang phenomenon [リーゼガング現象]

昨日から“梅雨入り”だ。

“梅雨入り”宣言なるものが梅雨入りを決めるわけではないが、暑い夏を控えて梅雨も必要だ。

往々にして“宣言”が出てから晴れが続くなんてことがあるが、どうなることか。

STAP論文、遂に取り下げになったらしい。

悲しい。

信じていたのに・・ と言いたいところだが、実のところは信じていたかったというところ。

もう終わりなら、これでおしまいにしてほしい。

「はい!オシマイ」

ネツゾーなんて暗すぎる。

旧石器発見の神の手をもった人のことが思い出される。



硫酸カルシウム  リーゼガング

リーゼガングと書いたが、リーゼガング現象といえないかもしれない。

正確にはリーゼガング現象の現れを目指した実験だ。

以前、硫酸カルシウムの結晶を載せた。

この時はゲル層を硅酸ゲルにしたもので、硫酸ナトリウムを含んだゲル層の上に結晶が出来たが、ゲル内部には出来なかった。

今度はゲルをゼラチンにして、ゲル外の溶液濃度を高くし、リーゼガング現象を目指した。

容器は・・18mmφ試験管

ゲル層は・・ゼラチン 4%  塩化カルシウム 0.1M

上層の溶液層は・・硫酸ナトリウム 2.0 M

温度 10℃  期間  3ヶ月ぐらい

P5297276_55.3_塩カル0.1M.jpg


次は、同容器で

ゲル層 塩化カルシウム 0.05M 溶液層 硫酸ナトリウム 1.0 M

温度 10℃  期間  3ヶ月ぐらい

P5297280_56.3_塩カル0.05M.jpg


更に同様に

ゲル層 硫酸ナトリウム 0.05M 溶液層 塩化カルシウム 1.0 M

P5297280_56.4_硫酸Na0.05M.jpg


一番上の例では、実験開始当初、ゲル層に螺旋状の軌跡が現れていたのだが、最終的にはそれは消え、沈殿粒子が螺旋状に連なっているとの根拠はない。

下の例ではゲル層の軌跡は最初から認められなかった。

最後の例では沈殿自身も微量で、同じような濃度で、ただ、上下の物質が入れ替わっているだけなのに、ゲル内の物質移動はどうなっているんだろう。

“螺旋状”に言及したのは、志田正二氏の総説に「・・・美しい層状又は螺旋状の沈殿を作ることを見出している」との記述があったからだが、“螺旋状”といっても当方の思い込みで全く違うものかもしれず、これ以上の突っ込みが出来ないのが残念だ。
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