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2014.07.07 より

M78 Messier 78 nebulae [天体]

以前にも載せた「ウルトラの星」M78。

4088~4139(50)平加トリ・レ・カブリ・デジ.jpg



ソニーの高感度カメラではどうなるかと撮ってみたが、それほど大勢に変化はない。

上の小さな星雲の形が少しはっきりしたのと、大きな星雲の周辺の淡い星雲が浮かび上がってきたぐらいか。

以前、載せたときにも書いたが、ウルトラの星といってもM78の実体は星雲である。

星雲とは宇宙空間にある星間物質(水素などのガスや微少なチリ)が近くの恒星から発せられる強烈な紫外線を受けて、夕焼け雲のように輝いているものである。

昔は銀河もボーッと見えたので星雲の仲間に入れていたらしいが、今は区別されている。

銀河はずーっと遠くにあるおびただしい星の集団で、我々の銀河(天の川銀河)の仲間、いわば兄弟である。

てなわけで、ウルトラマンのふるさとがガス状物質ではいささか情けないが、もちろんこのお話は架空であるから、この中に出てくる「M78」も現実のM78とは関係がないといえば全くノープロブレムである。

さて、星雲といわれるものには見事に赤く見えるものや青白く見えるものがある。

M78やすばる(M45)は青白く見えるが、近くのオリオン座星雲(M42)は赤が基調で明るい部分は白く見える。

青白く見えるのは恒星の光を星間物質がただ反射しているだけだそうだ。(要因が異なる場合もあるようだが・・・)

赤く見えるのは、主に紫外線で励起された水素原子が低いエネルギー状態に戻るときに発せられる光の波長一つが656nmで、それが赤であるからだ。

どちらにしても分子、原子、微少なチリが恒星からの光の圧力を受けて漂いながら輝いているのである。

スケールは全く違うが、夕焼け雲と成り立ちも形もよく似ている。

宇宙の果ての壮大なスケールの現象が身近な事象を連想させ、そこに親しみのある美しさを感じさせる。

タグ:M78
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