有明の月（a morning moon）

月は有明の、東の山際に細くて出ずるほど、いとあはれなり。

枕草子では、有明の月が特に美しいといっている。

ところで自宅から有明の月を撮そうとすると、東に山はあるのだが（無粋な高圧線が何本もあるけれど）、今頃は月の出が南側によっているため、山から出た後すぐ、隣家の陰に隠れてしまう。
その後は、隣家の屋根から上ってくるのを待つしかない。

それを撮したのがこの写真
周りが明るく、さらに薄い雲があるため、コントラストがつかない。
１３枚重ね合わせた後、画像処理してある。
また、月の傾きも実際に見えている傾きにしている。




清少納言のいう風情にはほど遠い。

清少納言の月は、もう一日経ってからのものだと思うし、もっと早く薄暗い時間だろう。


次は１枚の画像で、空を暗くしてみた。
薄い雲が月の光に照らされている様子がわかる。
画像はカメラに撮った角度のままで、回転処理はしていない。




もう少し先では月の出がさらに真東に近くなるので、撮しやすくなるはず（電線はあるが）。
そのときまでお預けだ。

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