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2014.07.07 より

ツルボ -進歩- [ハイキング]

自分が若いとき、何がきっかけだったかは忘れたが、父親がふと
「もうそろそろ人間は進歩することをやめんといけん」
と言ったことがあった。

その時は、一応技術屋自称の父親が何を気弱な。年をとると前向きなことが嫌になるんかなぐらいにしか考えなかった。
職場で新しいシステムなんかが導入されると、ベテランの職員はそれを習得するのに苦労するというようなことも背景にあったかもしれない。

今の自分は、その時の父の年を遙かに超えているのだが、科学技術の進歩はますます盛んである。
「進歩」というものには夢がある。だからわくわくする。
リニア新幹線、宇宙ロケット、超電導・・・・・
これらも失敗したり、無用の長物になる怖れもある。
しかし、失敗したら中止したり、修正したり、反省したりすればいいものはまだいい。

原子力発電、高速増殖炉、核融合炉
これらの技術にも「夢」があるし、わくわくもすることは否めないが、放射能を制御することは未だ人間にはできないのだ。
できてしまった放射性物質の半減期を半減する技術もないのだ。
せいぜい隔離して保管する技術を研究するぐらい。
このままでは世の中放射性物質だらけ。

世界は広い。保管する場所など心配することない。
といった声もあろう。

だが、子供の頃、このまま石炭、石油、木を燃やし続けていたら、空気中の酸素が減るんじゃないか、炭酸ガスが増えるんじゃないかと心配していたことがあった。

酸素量はそれほど問題になっていないが、炭酸ガス(二酸化炭素)は確実に増えて、子供の頃、0.03%と教わった量が、今や0.04%を超えそうだという。
わずか0.01%の増加だが、この近年の異常気象の原因の一つなのは確実だろう。

放射能の増加だってこの先どうなるか分からない。

「進歩」が人間に必要なことは何となく分かる。
しかし、「進歩」や「夢」がすべて「善」ではない。

放棄しなければいけない「進歩」はある。



蔓穂

庭になぜか多く生え、そこから落ちたのか周辺にもちらちらと生えている。

P9173839ツルボ縮.jpg

P9173842ツルボ2縮.jpg


ピンクで可憐な花なので、一区画、育ててみようと思ったことがあったが、花の期間が短く、花穂の下から順に咲き、一斉に花を付けることがないので、期待した状態にはなりそうもなく、面倒ばかりと挫折した。

ユリの仲間の球根だが、やはり雑草、少し保護しただけで、すごい繁殖力。
始末に負えないほど増える。

今は保護一転、除草の対象である。

ただ、木の根元など、ほかの花を植えない場所に生えるのは少し猶予して、ツルボの花を観賞する。、
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