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2014.07.07 より

望遠鏡覚え書き その4 memorandums about the telescope no.4 [天体]

今日も暑い。

予報によると明日頃は雨になるそうだ。

おとといの夜は久しぶりに撮影した。

撮影時間は暗くなってから南中直前の1時間しかない。

星が流れて情けない写真だったがとにかく撮れた。

昨夜は赤道儀を少し修正して、待ち構えたが、あざ笑うかのようにその時間帯だけ雲が広がってアウト。

今年はだめだ。


望遠鏡覚え書き その4

木星や土星のように明るくて,表面の模様を撮したい惑星は、800㎜の直焦では像が小さすぎる。

また、月面のクレーターなどを撮す場合も直焦では像が小さすぎる。

そこで、接眼レンズを使った拡大撮影が用いられる。

拡大撮影の模式図は以下のようになる。

拡大撮影図.jpg


接眼レンズとカメラ(の撮像面)の間を,光を遮断する筒でつなぐ

接眼レンズと撮像面の距離をLとする。

ここで接眼レンズを本体から、眼視の場合より遠ざけると撮像面に像が結ばれる。

先に述べたように、対物レンズによる実像の大きさは
tanα(視角)×対物レンズの焦点距離(A)

そして,図から見て分かるように、撮像面に結んだ像の大きさは、上の実像の

(L-B)/B =L/B -1   倍

となる。ここで、Bは接眼レンズの焦点距離。

よって撮像面の像の大きさは

tanα × A ×(L/B -1)≒ αA(L/B -1)

これを,このような接眼レンズなどの拡大装置を使わずに,直焦で実現するとすると,その焦点距離は

  α × x =αA(L/B -1)    x : 仮想の焦点距離(合成焦点距離)

  x = A(L/B -1)

となる。

当方の持っているメーカーの説明書には,括弧内の-1を除いて

L × A/B =L × 倍率  

としてある。

現実には接眼レンズは1枚のレンズで出来ているわけではなく、Lの数値も単純ではないのだろうが,説明書にはこの導入の根拠が記されていないので、ちょっと当否はは分からない。

どちらにしても大差はないし、大まかな認識ということで今のところはよしとする。

いずれにしても,この合成焦点距離の数値によって、撮像面の像の大きさが表されることになる。

Lを長くすればするほど,像は大きくなるが,当然暗くなるので限界はある。

この拡大撮影の場合、カメラはレンズを取り外して撮影できる一眼カメラだ。

拡大装置を使わずにコンパクトカメラを接眼レンズにくっつけて撮影する方法はコリメート法と呼ばれる。

勿論、撮像面の像は小さいが、コンデジは撮像面も小さいので,この方がよい場合が多いと,この拡大装置を売っているメーカー(ビクセン)は言っている。

なんじゃそら!

試してみてもいいけれど、コンデジを接眼レンズに固定する装置を買うか自作する必要がある。

不器用なので自作は無理!固定装置はコンデジから買う必要がある。

まあ当分は、これで行く。

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