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2014.07.07 より

リーゼガング現象(Liesegang phenomenon) 水酸化マグネシウム[Mg(OH)2] [リーゼガング現象]

一方に栓をしたアクリルパイプに、0.1M塩化マグネシウムを仕込んだ寒天溶液を注入し、ゲル化した後、その上に濃アンモニア水5倍液または3Mモノエタノールアミン水溶液を加えて放置すると、ゲル中に水酸化マグネシウムの沈殿が飛び飛びに形成される。

実験開始は 2014.07.15 なので、とっくに反応の大勢は終了していたのだが、あまり面白い発見もなかったので、そのままになっていた。

次の実験もしたくなってきたので、最終的に撮影を行い、一応、計測もしたので、載せる。

アンモニア5倍液(約3M)での結果

PB068623_60.1_レ縮.jpg



モノエタノールアミン3Mでの結果

PB068623_60.2_レ・アンシャープ縮.jpg



いずれの写真も半透明な寒天ゲル中での沈殿リングを際だたせるため、逆光で撮影し強引に画像処理してあるので現実感がないが、それは仕方ない。

赤くなっているのは、上のアルカリ液がどこまで拡散しているのか見るために、フェノールフタレインを混入しているためだ。

最初の頃は、アルカリ液が浸透していった部分が赤変していくのがよく分かった。

現在のように相当時間が経つと、アルカリが強い部分は、赤変を通り越して無色に近くなっているが・・・・。

このフェノールフタレインの発色で分かったことがある。

アルカリ液の到達時刻とリーゼガングリングの形成はかなりタイムラグがあるということである。

すなわち、水酸化マグネシウムが生成してからリング形成には一定の時間が必要ということである。

この実験は、暑い時分に始めて、特に温度調節もせず壁に貼り付けた状態だったので、リング形成には少し不規則な感じもある。

計測し、計算した結果は以下の通り。

計測表.jpg


グラフに表す。

原点からの距離.jpg


層間距離.jpg



理論値からかなり外れている?と予想していた割には、数点のスポットを除くと、かなり理論値に近く、へ~!という感じだ。

ただ、モノエタノールアミンの最初の頃のリングと最後のリングははっきり外れている。

最後のリングが外れているのは、パイプの底で切れており、その下の続きがないことが大きな原因と思う。

パイプの底で不連続になった系で計算式が成り立てば完璧だと思うが・・・・。

(注)表、グラフについては、モノアタノールアミンでのデータに漏れがあり、アップ後に訂正しました。

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