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2014.07.07 より

リーゼガング現象(Liesegang phenomenon) ?水酸化ナトリウムでの結末 [リーゼガング現象]

マグネシウムイオンの水酸化反応として、アンモニア水ではなく水酸化ナトリウムを使うとリーゼガング環が形成されないことを、以前のブログに載せた。

発表された論文では、水酸化ナトリウムの濃度を変化させても(思い切って低くしても)、リングは形成されないので、アルカリの強さのせいではないとしている。

また、水酸化ナトリウム溶液にNーメチルアセトアミドを入れておくとリングが形成されるとある。(樋口大成 1970年)

そう思って同様な実験をこの6月21日から8月27日の間に行ったのだが、その結果が下の写真。

P8277911_58.3縮.jpg



たしかにリングらしきものは認められない。

(赤くなっているのはフェノールフタレインが入れてあるからで、水酸化ナトリウムはほぼ底近くに達しているのが分かる)

それを横着者がそのまま放置していたのがこの写真(11月5日撮影)。

PB058619_58.3_NaOH縮.jpg



光に透かしてみると縞模様が出来ているように見えるので、画像処理で際だたせると、こういう写真。

PB058619_58_NaOH処理字縮.jpg



所々をUSB「顕微鏡」で撮すとこういう写真

部分A

A下部2.jpg



部分B

B上部3.jpg



部分C

C下部1.jpg



部分D

D下部5.jpg



ウーン、リーゼガングの縞模様のようにも見えるし、寒天ゲルのしわのようにも見える。

(追記:片付けの時、パイプからにょろにょろと出てきたゲル柱を見てみると、縞部分の表面も他と変わらずつるつるしていたうえ、割ってみると縞は内部にもできており、寒天ゲルのしわではなさそうだ。)

ただ、リーゼガングのリングはその成分の難溶物が生成してから、若干の時間をおいて形成されるようなので、時間が経って形成されたからといって、絶対にリーゼガングの縞模様ではないと言い切れない。

とにかく、もう片づけよう!
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