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2014.07.07 より

石垣島の南十字星 [天体]

今朝は夕べまで降り続いた小ぬか雨がやっと上がった。

桜は満開だ。

金曜日、友人の家へ行って酒を飲んで、その翌日はその影響が残っているところに車のディーラーから点検の予約が入っているのを知らされ、あたふたと持って行き、それやこれやでバタバタ。

今朝はいただいた花に庭の花を加えて墓参り。

妻が亡くなってちょうど10年。

この先、10年て、どうなるんだろう。


さて、石垣島

石垣島からは南十字星が見える。

南十字星というと星の名前のようだが、実は四つの星が十字を切るように配置されているいわば星座なのだ。

南半球ではシンボリックな星だが、居住地 呉では地平線の下から出てこない。

それが緯度の低い石垣島では“ゆうゆうと”見えるというわけだ。

実際にネットを見ると撮影例が複数載っている。

その一つは石垣島天文台の駐車場から撮したものだが、それを見て晴れさえすれば撮れるに違いないと思ってしまった。

浅はかだ。いつものことだが・・・。

しかし一番高度が高くなる南中時刻は0:54 頃。

こんな夜中に見知らぬ道を走るのは怖い。

で、昼間、下見に行ってみたが、天文台への道は細い上、くねくねしていて、夜中では怖い感じがした。

そのうえ、夜間立入禁止の看板が出ていたのだ。

結局、諸般の事情で撮影を試みたのは宿泊したホテルの3階からだ。

宿舎ということでビールを飲んで寝込んでいたら、目が覚めたのはその南中時刻。

あたふたと準備しての撮影だし、例の件で三脚がないので、カメラを手すりにもたせかけてやったもんで、ただでさえ、アームに問題があるところにカメラが動いて星が何個も映ったりピントが合ってなかったりでせっかくの機会なのにさんざんだ。

結果として南十字星は視認できなかった。

ただ、何とか位置関係は特定できたので、撮すだけ撮して、家で画像処理してみると、南十字星の一番上の1.6等星 「ガクルックス」が映っていた。

そのほかの星は無理だった

何枚も撮していたが。やはり三脚で固定して、拡大でピント合わせをしないと写真にならない。

目が悪いから・・・。

一枚だけでもまあまあできたのは幸運というほかない。

DSC04534修tx.jpg



ネットに出ていた撮影例は地元の人で、よっぽど好条件だったんだろうな。

高度はガクルックスで8.5°ぐらい。

一番下のアクルックスでは同時刻、2.7°だ。

見えない条件ではないけれど、水平線にかかる雲や霞のせいなのか、街の灯のせいなのか・・・。

今度挑戦するとしたら、場所選びだな。

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石垣島の夕日 その3 [天体]

事前の天気予報から、夕日が撮れるのはせいぜい2日ぐらいと踏んでいた。

ところが意外と晴れが続いて3回目の夕日撮影ができることになった。

夕日スポットと名が出ている「フサキビーチ」というところに行ってみようとしたが、その近くまではレンタカー屋さんがくれたパンフの中にあるマップコードでいけるものの、それ以上はどこで夕日を見ればいいか分からない。

やはりガイドさんがいないし、下調べもないから、半知半解、イヤ1/4知1/4解ぐらいかな。

海岸の道路を往復して、すぐに見えるのは名蔵大橋上と思ったので、そこから撮ることにした。

この名蔵大橋というのは名蔵アンパルという湿地帯に架かっている橋だ。

この湿地帯はラムサール条約の登録地になっているらしい。

前日、バンナ展望台から訳もわからず撮っていた写真の中にこの付近があったので載せる。

DSC04570.JPG


DSC04570アンパル2.jpg



そして夕日

DSC04655トリtx.jpg


DSC04658トリtx.jpg


DSC04662トリ.jpg



もう少しで海面に落ちるところだったんだけど、やはり黒雲に突っ込んでしまった。

だけれど、ここから見る夕日が一番立派だったかも知れない。

まあ、場所としては車が行き交う橋で、歩道もない位置からだから落ち着きは今ひとつだが。

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石垣島の夕日 その2 [天体]

夕日ごときで日を分けて載せるなんて・・・とは思うが、文章を打つだけでもけっこう時間がかかるし、写真を貼り付けるだけでは・・・、一応このブログ、日記なんで。

翌28日の夕日はバンナ公園展望台から。

その日の昼間、三脚紛失の件で警察に行ったり、電気屋を回ってカメラの充電器を探したり(いずれも徒労)、いい天気なのに石垣島で何してんのてな感じで過ごした後、石垣市街にほど近いバンナ岳(230.1M)の一角にある展望台に行ってみた。

ここは、「エメラルドの海をみる展望台」という名前がついている。

なかなか眺めがいいし、車で上がるのに道もいい。

前日行ってみた、この西側にある前勢岳(197.2M)とそこにある天文台へは細くてくねくね曲がる道で、真夜中に通るのは怖い感じだったので、ここなら星を見るのにもいいじゃないかと思った次第。

展望台から南西方面

DSC04567tx.jpg


目の前の竹富島が美しい。


同、南方向

DSC04568tx.jpg



中央部が石垣港

海岸左側の島のように見える海面はリーフ

観光客を乗せたマイクロバスも次から次へと訪れていた。

観光のおばさんが案内の人に「いいところに連れてきてもらってありがとう」と感謝していた。

ああいう言葉は、俺には、思っていても、いなくても言えないな!

一種の才能だな。自分にはまねできない。

方向音痴の俺が地図を見ながら眺めていると、その案内の人がてきぱきと教えてくれた。

やはり教えてもらうと、2倍は分かる。

でもわかっていても、人に教えを請う謙虚な心がないのだな・・・。


場所がいいことが分かったので、夕方にもう一度来て、夕日を撮った。

残念なことに三脚を紛失したので、ガンバッテ持ってきた200㎜望遠レンズは使えない。

スマホカメラ

DSC_0087トリtx.jpg



ちょっと強引なトリミング

DSC04578ttx.jpg


DSC04580t_2tx.jpg


DSC04587t_4tx.jpg



ここからだと今の時期、夕日は海に沈まず、西(イリ)表島の一角に隠れる。

まさに呼んで字のごとしの島だ。

撮っておいて言うのもなんだが、写真より実際の方が見事だ。

感激!!!



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石垣島の夕日 その1 [天体]

先月の末、石垣島に行った。

思いつきで行ったのだが、それでも飛行機代や月齢のこともあって、それなりに1ヶ月前から計画したのだ。

月齢というのは、要するに、この旅行の一番の目的が南十字星を見る(撮す)ことだからだ。

しかし、その一番の目的は、あえなく挫折してしまった。

まっ、この件はグチグチした話なので後回しにして、石垣島でしたかったことの2番目。

夕日の撮影だ。

夕日? どこでもあるじゃないか!!

そうなんだけど、意外と海に沈む夕日は見る機会がない。

瀬戸内海では島があるしね。

四国や九州に行けばいいところがあると思うけど・・・。

いずれにしても、南十字星と違ってわざわざ石垣島に行って見るもんじゃないかも知れない。

でも、いいじゃないか。人の勝手だし。


観光パンフを見ると、夕日スポットはいろいろあるが、御神崎(おがんざき)がいいらしい。

てんで、27日の夕方は御神崎灯台付近でカメラを構え、待ち構えた。

日没の7時頃になるとわらわらと人が増えてくる。

意外と三脚でカメラを構えるといったマニアっぽい人は少ない。

自分の姿がマニアっぽくて恥ずかしい。


だが、地図では水平線に沈むはずのシチュエーションでも、水平線上には雲があって水平線に沈む姿は見ることができない。

頭では分かっていたはずなのに、実際に遭遇するまでは実感できない。

いつものことだが、頭の構造に欠陥があるのかも知れない。

DSC04508_1ttx.jpg


DSC04510_1_1ttx.jpg



水平線上のわりと厚い?黒い雲の隙間から見えた夕日が赤い。

この黒雲の上では、夕日は白く輝いてうまく撮れない。

また水平線直近では、雲が厚すぎて撮れない。

何かいい方法があるんだろうが、マニアでもない自分にはそのアームがない。


夕日が沈むと見物人は潮が引くようにいなくなった。

ところが、ここで事件!

三脚を忘れてしまったのだ。

20分後、現場に引き返したがもう見あたらなかった。

落とし物として届けられたかも?という淡い期待で警察に行ったが、アウト!

この後、三脚なし、そして望遠レンズの出番なし。

とほほ・・・の状態。


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野呂山「かぶと岩」より 「すばる(プレアデス星団)」 [天体]

今朝はひどく冷え込んだけれど、日中は日が差しておだやかだ。


ちょっと前になるが、岡山の友人の家に行った。

そのとき誘われて、ほど近い、美星天文台に遊び(観光)に行った。

予定になかったので、カメラももっていないし、昼間に天文台に行ってどうするんだという感じ・・・。

そこはそれ、向こうもそんなお客に何するんかは決めてあるようで、望遠鏡の説明の上に、ベガと金星を見せてくれた。


金星は予想できるが、ベガも立派に捉えられた。

1m反射望遠鏡で、ベガはピカピカ光っていた。

いわゆる“お星様”のイメージそのものだ。

金星は半月状態。像が大きいから老眼乱視の目にもはっきり分かる。


続けて天文台周辺の風景なども説明してくれたが、しまった火星も見せてもらえば良かった。

ベガがあんなに光ってたんだから火星も充分見えたはず。残念!

子供たちがたくさん来ているなら、年寄りは遠慮しなければいけない立場だが、さすがに他のお客は居なかった。


てなわけの天文台見学だったわけだが、後がいけなかった。

夕日の高度が下がっていて、信号機に重なる状態になっていて、赤信号を確認せずに交差点に入ってしまったのだ。

あやうく衝突・・・・!!!

何とかブレーキが間に合って・・・・。

このところ高齢者の交通事故が声高に叫ばれていて・・・、イヤ・イカンイカン。

見えなかったらまずブレーキだろ?

でも青信号で、交差点前でブレーキかけたら追突される恐怖がある。

バックミラーを確認しつつ慎重運転だ!


それでは野呂山かぶと岩で撮ったすばるの写真

IMG3655~3728(70)レ・ト3ネビュ・スタ0.jpg



天頂まで来ていない状態のものだけど、これはいいね。

焦点距離300㎜といってもズームレンズで口径72㎜でこれだけ撮れるということは、やはり野呂山だからか。

肉眼で星五つは数えられた。初めてだ。


ちなみに去年自宅からソニーのカメラと望遠レンズで撮ったもの

DSC0512~0781(140)加平レ・ト4・周減2・トリ・ネビュcb・Tx.jpg



星団をぼんやりとした星雲が取り巻いている感じで、ピリッとしない。

同時期、我が望遠鏡 R200SSで撮ったもの

IMG0272~0486(200)再2・レ・ト4・周減・トリ・ネビュ・レ1・アンシャ.jpg



改造カメラなのでメローペ星雲はうまく撮れているが、下からのカブリの光はいかんともしがたい。

そして、おととしに撮ったもので、カメラはソニー

1502~1551(50)平レ・ト5周減トリ・ネビュcb.jpg



この方が星も星雲もくっきりしている。

野呂山で撮るのに慣れてきたら、今度は望遠鏡でも撮ってみたいものだ。
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野呂山「かぶと岩」より 「北アメリカ・ペリカン星雲」 [天体]

この前載せた時から、約1ヶ月が過ぎて、先月29日は新月の日。

淡い星雲を撮るには絶好の日とされる。

昼間はやや雲が出ていたときもあったが、夜になると晴れるという予報で、翌日はもう当てにならないという感じだったので、またまた野呂山に出かけた。

今回は「星降る展望台」ではなく、同じく海側ではあるが少し西にある「かぶと岩」で撮ることにした。

前回、帰りに下見したところ、この「かぶと岩」付近にはレストハウスがあり、街灯もあるのだが、レストハウスは夜、営業していないし、街灯は遠くに1~2本のみ。

それほど撮影に影響があるとは思えないし、周辺の木立はむしろ少なく開けている。


なによりここには2台くらい停まれる駐車スペースがあり、車の横に三脚が組めるのだ。

もちろん見物客やら観光客やらがわらわらと滞留するなら、遠慮して退散せざるを得ない立場だが、寂しいほど誰もいないし、来ない。


それで今回は車のシガーソケットを電源にして交流変換→直流電源という回路で赤道儀に繋いでみた。

大事を取ってエンジンは付けっぱなしでやったが、この件は問題なくうまくいった。


赤道儀の電源は困りものなのだ。

最初の頃は、専用の鉛蓄電池を充電しつつ使っていたが、次第に充電容量が低下して使い物にならなくなった。

で、家では電灯線から直流電源という経路でなんとかしていたが、戸外ではそうはいかず、この前は乾電池を使った。

乾電池ではいつ無くなるか心配しつつせねばならない。

乾電池の廃棄も、あまりいい気はしない。


車が横付けできて、シガーソケットを電源に使えれば安心だ。


さて、肝心の空模様は日が落ちても雲が広がったりして絶好というほどでもなかったが、なんとか北アメリカ・ペリカン星雲とすばるを撮ることができた。

IMG3516~3650(130)続・レr・ト・スタ0.jpg




後から確認しても、ピントは合っていたので、前回のように気持ちが悪いほど大きな星ではない。

  気持ちいい。


本当は対象の天体が真上にくるシチュエーションが一番良いのだが、北アメリカ・ペリカン星雲(はくちょう座)はおおむね夏の天体なので、今は西に沈みかけの状態だ。

それでもこの宵の口にもかかわらず撮れるというのが、この野呂山の威力というところだろう。

今回、写真内に名称を付けなかったが、北アメリカとペリカンだから分かるだろう?


まっ、分からなかったら自画自賛だったということだ。


本当はこの前に、網状星雲を撮りたかったが、カメラモニターで位置を確認できず断念した。

慣れがまだまだだ。
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野呂山 「星降る展望台」より 「アンドロメダ座大銀河」 [天体]

野呂山山頂にての天体撮影

北アメリカ星雲・ペリカン星雲のあとにアンドロメダ座大銀河を撮った。

ピントずれには気づかないままなので、不具合はそのままである。

仕方ない。

IMG3439~3508(70)レ・ト3・スタシャ花子.jpg



けっこう明るいので、山頂だからと言ってめざましい写真ではない。

まあ、望遠ズームレンズで枚数も少ない(露出時間が少ない)わりにはよく映っているかもしれない。


去年10月に自宅で撮ったもの

DSC8353~8585(200)加平レ・周減ト・トリCB2.jpg



ソニーのカメラα7sのせいか、この方がよく撮れている。


去年9月に800㎜望遠鏡で撮ったもの

IMG8818~9073(220)加平レト周減デジ.jpg



カメラはキャノンEOSで撮像面が狭いこともあり、かなりはみ出ているが、細かいところもよく映っている。
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野呂山 「星降る展望台」より 「北アメリカ星雲」、「ペリカン星雲」 [天体]

北アメリカ星雲撮影はなかなか実現できていなかった。

自宅裏庭では撮影位置には問題ないものの、オリオン座大星雲のように明るい星雲ではないので、普通のカメラ(改造してないカメラ)では映りにくいし・・・・、

星雲(の視角)が大きいので、手持ちの望遠鏡「R200SS」は焦点距離800㎜では完全にはみ出してしまい、この望遠鏡、焦点距離を縮められるレデューサーがない・・・・、

隣のペリカン星雲と並べて撮りたいのだが、このペリカン星雲がさらに淡い・・・。


それでも改造カメラを入手して後、自宅裏庭から何回か挑戦している。

しかし、当たり外れがあり、良いときもあれば全然だめなときもあった。

多分、空気の透明度によると思われる。


焦点距離の問題については改造カメラ(キャノン)に付けられるシグマズームレンズを買った。

安物だから実際に映るかどうか実証例は見つからなかったが、ともかくいろいろ試してみることにした。

まずは裏庭を出て、初の出張撮影地野呂山に・・・!

IMG3287~3356(70)レ・ト3・トr2・スタシャ・周減tx.jpg



上の写真、ズームレンズの焦点距離を200mmに合わせ、シャッター30秒、70枚の重ね合わせだから、約35分の露出となる。

北アメリカ星雲はちゃんと入っているし、ペリカン星雲も・・・何とか、ひいき目で見ればペリカンの形に見えるだろう?

ただ、この両者を写真の中心にもってきたかったのだが、カメラのモニタ-画面ではペリカン星雲の位置がよく分からず間違えてしまった。

カメラモニターの角度が動くと良いのだが、本体に固定なので真上近くを撮すときはモニターを見上げるようになる。

これは苦しい。

よく目立つ星の位置を憶えていて、それで見当を付ければよかったのだが、憶えたつもりでもすぐ忘れてしまう・・・。

さらに、ISO、やシャッタースピードに応じて被写体が明るくなれば便利なんだが、このカメラはそれもない。

そして決定的なこと・・・。

ピントがずれて、星が大きくなってしまい全体が不細工になった。

撮影開始時に明るい星でピントを調整したのだが、目が悪く、見誤っていたらしい。


比較に今年7月に自宅裏庭で撮った写真を載せる。

IMG2834~2923(90)加平レ・ト2tx.jpg



カメラ、レンズは同じで、露出時間は45分だ。

気象状態が同じじゃないから、これだけで一概に比較はできないが、相当違うような気がする。

やはり野呂山効果か?

しかし、こちらはピントが合っていてきれいだ。


さらに参考として、去年載せた800㎜望遠鏡での写真。

IMG7853~7962(110)加平続スタシャ・デジ・ネピュラ.jpg


IMG7249~7409(150)加平レ・ト・デジ・ネピュラ・トリ.jpg



くやしい。再度挑戦だ。
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野呂山 「星降る展望台」より 天の川 [天体]

今月3日は良い天気だったので、野呂山で星の撮影を試みた。

その前にも行ったことがあったんだが、途中から雲が広がったりして、戦意を喪失した。

喪失した原因には、それ以外にも、見上げると星が多すぎて、かえって特定できなかったという笑えぬ事情もあったのだが・・・。

自宅裏ではよく輝く星(2~3等星以上)しか見えないので、あまり迷うことはないのだ。

こういう経験、島根の実家の田んぼの道でもしたな・・・。


まあこの日は、2回目なので落ち着いたせいなのか迷うことはなかった。

それに、この間からガラケーに替えてスマホにしたのだが、それにある星座ソフトが優れもので、とても役に立つ。

スマホにあるものでは、そのほかに、水準器とかコンパスとかあり、コンパクトだからとても助かる。


といってもこの日も相変わらず不具合をやらかしたので、うれしげに載せるようなものではないが、まず天の川を載せる。

まず、撮影場所たる「星降る展望台」より眼下の蒲刈島と安芸灘大橋。

DSC03895明ト.jpg



展望台と言っても、誰もいないし、来ない。

「星降る」となっているわりには、ビックリするような星の数ではないが、天の川は何とか見える。

肉眼で見える天の川を撮す。

天頂から西寄り方面

DSC03904レ・ト2・ネビュ・スタシャ花子.jpg



今度は東寄り方面

DSC03911レ・ト3・ネビュ・スタシャ花子.jpg



真ん中あたり

DSC03919レ・ト3・ネビュ・スタシャ花子.jpg



ISO12800でシャッター開時間5秒としたが、ISOはもっと大きくすればよかった。

大きくして画面が荒れることを心配したのだが、結局画像ソフトで強調せざるを得ず、画面はもっと荒れてしまうからだ。

また、今回はすべて1枚撮りだが、やはり複数枚の重ね合わせもが必要かもしれない。


そうはいっても、天の川の独特の濃淡模様は何とか撮れている。

これが我が銀河なんだなあ。

モクモクと雲のように見えるのは星粒の集まりなんだ・・・とか、一応感嘆してみる。
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オメガ星雲 M17 [天体]

『3つの星座(いて座、たて座、へび座)の境界にある、満月ほどの大きさの散光星雲。オメガ星雲の名前は、大口径望遠鏡で観察すると星雲の姿がギリシャ文字のΩ(オメガ)に見えることからきている。しかし、小口径望遠鏡での見え方は湖面に浮かぶ白鳥のように見え白鳥星雲のほうがイメージに合う。』

これはいつも見てる天文ソフトの説明文だ。

どうしてこの形がΩ(オメガ)なのか? あるいは白鳥なのか?

オフィシャルに近い解説文を探して、いくつかの関連ブログを開いても、たいがいこの文章のパクリである。

この文章が元祖かどうかは分からないが、とにかく解説を試みている諸氏たちも実は余りよく分かっていないということでは無かろうか。

星座や星雲の名称にはその形から一目瞭然のものもあるけれど、よほど想像力をたくましくせねばならないものも多い。

この星雲のどこを白鳥といっているんだろう?

謎解きをしてもらったら、いかに鈍い自分の感性でも合点がいくものなんだろうか。

まあご託はともかく、南の空に浮かんでいる4個の星雲のうちの4個目を撮した。

IMG2781~2813(30)加平レ・トr・ネビュラ.jpg



天気予報では0時頃から雲が出るとなっていたが、撮り始めは運良く晴れ、終了時点では完全な曇となっていた。

果たして、合成に使えるのは何枚かと思ったが、30枚。

合計の露出時間は15分。

欲を言えば長ければ長いほどいい。

長ければ周辺の淡い部分ももっとくっきりなるだろう。

だが今の自分のモチベーションではこの程度だろう。

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わし星雲 M16 [天体]

今朝は雨の音で目が覚めた。

かなり強い雨だ。

梅雨だからこんな日もあるんだろうが、関東では水不足だというからそっちの方でも降ってもらいたい。

今年は暖冬で、山の積雪が少なかったことが要因のようだ。

大野城への往復で疲れが出て歯茎が腫れてしまったが、この2,3日で少し持ち直してきた。

今は日が差してきた。

今週は天候が許せば松の剪定など最低限の庭仕事をせねばならない。

そして、憂鬱な健康診断も・・・。



さて、M16わし星雲

10日に干潟星雲を撮ったあとに、撮った。

干潟星雲と比べるとちょっと上の方(北)にある。

南中が少しだけ遅いのでこの順番にしたのだ。

とにかく、晴れてる間にたとえ短時間でも多く撮りたい。

わし星雲は、へび座に位置する散開星団と散光星雲の複合した天体だ。

地球から5500光年の距離にある。

散開星団の背景に散光星雲が広がっており、メシエカタログのM16とは散開星団の方に付けられた番号である。

散光星雲にはIC4703という番号が付けられている。

あとからわかったことだが、幸いなことにこれを撮っている間は雲が広がらず、ほぼもくろみ通り撮ることができた。

IMG2725~2777(50)加平レ・ト2r・ネビュラ・トbtx.jpg



全体としてわしが羽を広げているイメージとのことでこの名(愛称)がついているらしい。

この写真中心部をトリミングして拡大すると

IMG2725~2777(50)加平レ・ト2r・ネビュラ・トbトリ.jpg



星雲の中心に暗黒星雲による模様があるが、この部分を大きな望遠鏡で見ると独特な形であることがわかる。

この暗黒星雲を、ハッブル宇宙望遠鏡が最近再び撮った写真がある。

ハッブル画像(2014).jpg



この暗黒星雲はガスやチリでできた巨大な柱だが、その柱の先端からさらに細い分子雲が伸びており、その先端に生まれたばかりの星が隠されている様子がはっきりと捉えられている・・・そうだ。この暗黒星雲は「創造の柱」(Pillars of Creation )と名付けられているそうで、ネットで見ればあちこちで引用されている。

星の誕生などと聞けばロマンいっぱいだが、自分にとってはどうしてこれが誕生の瞬間かなどは分からない。

それを聞いて、「へー」と思うくらいだが、あのハッブル宇宙望遠鏡や地上の大望遠鏡で写した写真と、我が家からこの望遠鏡で写した写真が同じ絵であることが感動ものだ。

たとえ解像度は比べものにならないにしてもだ。

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干潟星雲 M8 [天体]

今日は晴れだ。梅雨の晴れ間だ。

今のところはすがすがしい。


さて、干潟星雲

昨日載せた三裂星雲のあとに撮った。

三裂星雲と同じく撮影時間は30分を割り振っていたのだが、あとで画像を見てみたら大半が雲で隠れたものだった。

で、合成に利用できたものは15枚だけ。露出時間は7分半といったところ。

えらく短い!

写真になるかなと思ったが、ノイズは多いものの、まあまあこんなところまで・・・。

IMG2668~2720(15)加平レ・ト2r・カブリ・ネビュラ・トr.jpg



以前に別のカメラで20分撮ったものがあるが、それより良い。

改造カメラの故だな。

干潟星雲の干潟とは星雲の中の黒い筋(暗黒星雲)がそうみえるからとのこと。

どこがぁ? と、突っ込んでみてもしようがない。命名者の勝手でしょ。

地球からの距離は1230光年。

明るい星雲だから、暗い夜空では肉眼でも見えるそうだ。

もちろん我が家からは見えないが・・・、しまった!、双眼鏡でも見るべきだった。

次の新月の時は見てみよう。
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三裂星雲 M20 [天体]

14,15,16日と福岡の太宰府周辺、大野城に行ってきた。

行く道すがら何もこんな暑い日に行かなくてもとは思ったが、思いついたときにやらないと・・・。

雨が降らないでよかった。


この10日に南の空に低い火星と土星を撮ったが、そのすぐあとにほぼ同じ位置で星雲を撮った。

星雲を撮るのは久しぶりだ。

どうもこの前庭で撮るのは居心地が悪い。

狭いというのもあるが、公園や道路の街灯が直接照らしてくるし、少ないといっても人や車も通りすぎる。

他人にとって俺が何をしていようが関係ないと思うのだが、やはり落ち着かず、そうたびたびはやりたくない。

この日は時間ごとの天気予報が珍しくほぼぴったりで、0時から曇といっていたのがほぼその通りになった。

というわけで4個の星雲を撮る予定だったが、思惑通りには行かなかった。


まずはじめは三裂星雲M20

IMG2608~2658(50)レ・カブリB・トb・カブリ2.jpg



30秒の50枚だから25分間の露出となる。

他の星雲は前に別のカメラで撮ったことがあるが、この星雲は初めて。

最初なので雲にも遭遇せず予定通り撮れた。

明るい星雲だからか、この露出時間で充分きれいに映った気がする。

三裂星雲は散光星雲の中にある暗黒星雲によって三つに引き裂かれたように見えるところから、天文学の教祖ジョン・ハーシェルによって命名されたという。

地球からの距離は5600光年、赤い散光星雲の上に青い散光星雲もある。

近くに散開星団M21も映っている。
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火星と土星 本年再び [天体]

きのうは一日中雨で、今朝も小雨が残っていた。

今日は次第に晴れに向かう予報だ。

実は明日、明後日と福岡に行くつもりなので、今日は雨が降ってもいいからその後の2日は最低降らないで欲しいと思っているのだが、どうもそうはならないらしい。

2,3日前の予報ではそうだったんだが、仕方ない。



10日は梅雨の晴れ間だった。

それで南の低い空にある星雲を撮るため、またも前庭に機材を持ち出して撮ってみた。

星雲は0時前後に南中だから、それまでということでその近くにある火星と土星を撮ったので、また載せる。

今、9時頃南の空を見上げれば、街中でも赤っぽく色づく星を見ることができる。

もっとも明るいときで-(マイナス)2等星。今はそれから少しだけ暗くなっているはず。

火星は直径が地球の半分ぐらい。比重が小さいので質量となると1/10くらいしかない。

何故小さいのか研究している人がいて、形成過程でのその材料を木星に吸い取られたためという説をテレビで説明していた。

自転は地球とほぼ一緒だから、木星のように見ている間に表面の模様が移動するわけではないが、8日も経てばかなり変わってしまう。

これがこの10日に撮ったもの。

v17_160610_2111stack300w1回トリ.jpg



参考に2日に撮った写真をまた載せる。

v02_160602_2141stack200w2回.jpg



まあ、ぼけ具合に変わりはない。


10日の土星の写真を載せる。

v21_160610_2138stack200w1回トリ.jpg



参考に2日の写真も再び。

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まっ、変わりばえはないが・・・。
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2016年の土星 [天体]

今朝は曇というか、時々薄日が差すような天気だ。

もう梅雨に入ってしまったが、梅雨の最中でも時々は晴天の日もあってほしいものだ。

いわゆる本当の五月晴れというやつだ。

天体を撮るのにもいいし、山もちょうど花が見頃なのだ。



地球というか、北半球にある我が家から見える土星は、年々見下ろす位置になっている。

土星を撮影しだしたのは2013年からだが、年を追うごとに上から目線になっている。

土星は輪があるから視点の位置がはっきりする。

どうも来年を頂点として、それからは視点が下がってくるらしい。

その傾向が続くとついには輪の真横から見る形になり、輪が見えなくなるらしい。

輪というのはあんなにでかいものだけれど、厚さは数十メートルから数百メートルしかなく、非常に薄いものらしい。

だから真横から見ると、輪が見えなくなるので、一時「土星の輪が消えた」と物議になったことがあった。

今はそんな物議は当然無いが、面白いものだとは思う。


さて今回撮った写真。

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火星と同じで高度が高くないのできれいな写真にはならない。

以前に撮った写真を載せる。

v09_150527_2309トリ色連結.jpg



2013年のものなんかきれいだな。

またあんな写真を撮りたいが、そういう機会が元気な内に巡ってくるかどうか。
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火星 スーパーマーズというけれど [天体]

このところ全然ブログを更新しなかった。

相変わらずパソコンの前には入り浸っているが(することがないので)、自分のブログの方には目を向けたくもない気分だった。

ブログをやり始めてからだいぶ経つから、そろそろ賞味期限切れというところで、いつもの自分の性根が現れたというかんじだ。

ブログだけならいいが、山歩きや庭の整理などもおっくうになり、天体観測や化学実験にも手が着かなくなった。

全般的に好奇心(下手の横好き)が弱まっているかもしれない。


てなときに、テレビでスーパーマーズの話をしていた。

テレビは友達でよく見るのだ。

火星がこの10年来で一番近くに見えるという。

今年は2年に1回の火星接近の年だということは知っていたし、そろそろ観測時期だということも知っていたが、『10年来で一番・・・ 』ということは知らなかった。

好奇心が衰えれば老化が加速するかも・・と自分を奮い立たせ、望遠鏡を前庭の一角に据え付け、観測、撮影した。

きのうから梅雨入り宣言が出て、雨になったが、その前は4日ぐらい連続で晴れだったので観測には好都合だった。

前庭は植木やら草花などがあって、場所が狭い上、公園や道路の街灯が照らしており星の観測には条件は悪い。

ただ、いつもの観測基地たる裏庭では建物の陰になって見えないのでしようがない。

10年来の接近だかなんだか知らないが、一昨年は裏庭で撮影できるほど高度があったのに比べ、今年の火星は低すぎるのだ。

土星も年々低くなっているが・・・。

撮影は1日、2日とやったが、あまり芳しくなかった。

まず、ソニーのカメラで写した当日の夜空。

DSC03203トリ.jpg



このカメラはいい。この条件で、ほぼ肉眼通りの絵が映る。

土星やさそり座のアンタレスとともに映ると、火星がいかに明るく輝いているかわかる。


それから望遠鏡での火星。

v02_160602_2141stack200w2回.jpg



ぼけた写真にしかならないが、まあ模様の片鱗は映った。

高層の気流の影響か、高度が低く大気層が厚いことが原因か。

一昨年の写真も再び載せる。

140414_0328_0224.jpg



これ、本当に自分が撮ったのか? クソ!
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2016 木星と衛星 [天体]

ブログに載せたいような写真もなく、ブログを書きたくなるような気も起きず、ずいぶん過ぎた。

有名人やタレントのブログじゃあるまいし、誰も気にしないだろうが、もう死んだんだろうか?と思う人がいたらまずい。

何でもいいから更新しなくては!

このところ天体撮影もしていない。

その理由に、夜が晴れていない日が多いこともある。

今は夜半に木星が真上に来る。

まさに見頃なんである。

木星については昨年までにいい写真が撮れており、手持ちの機材ではそれ以上は望めないと思うので、あまりモチベーションは高くない。

でも年に1~2回は撮りたいものだ。

機材で新たに加えたものといえば、接眼レンズの30㎜。

小さな銀河を撮影する際、直焦点よりほんのちょっと拡大できないかと思って買ったものだ。

まずはこれで撮影してみた。

残念ながら拡大筒一つでは焦点が合わず、使えなかったので拡大筒は二つ。

v02stack200w2回Tx.jpg


v04stack200w2回Tx.jpg



そして従来から使っている20㎜の接眼で拡大筒一つ。

v06stack200w2回Tx.jpg


あまり大きさは変わらない。

またも銭捨てか?

イヤ、心持ち画像が明るい気がする。銭捨てではないと思いたい。

20㎜の拡大筒二つ。

v08stack200w2回Tx.jpg



このあと、10㎜の拡大筒一つでもやったが、像が大きくなっただけで幽霊のようにボケボケだった。

その夜は、肉眼では晴れていて星がきらきらしていたが、映りは暗く、悪い。

まあいい日もあればこういう日もある。


最後に最初の設定で。

v21stack200w2回Tx.jpg



撮影し始めから見れば、木星の赤班が顔を出し、衛星が動いているのがわかる。

拡大撮影がうまくいけば、白斑やら青いフェストーンなど映るのだが、それはまたの機会だ。


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ばら星雲 [天体]

オリオン座の星雲を撮った翌日、その近くのいっかくじゅう座にあるばら星雲を撮った。

実はばら星雲は去年も撮っているんだが、大きな星雲なので800㎜で撮すと撮像面から少しはみ出てしまう。

それに星雲という以上、そのものをしっかり撮すのもいいが、周りの背景も撮したい。

ということで、焦点距離が可変である、望遠ズームレンズを使ったわけだが、どういう構図にするかで焦点距離を設定せねばならない。

焦点距離を短くして、近くのコーン星雲も一緒に入れるということも考えたが、レンズ径が格段に小さいことを考えれば、まず星雲が映るかどうかもわからない。

とりあえずということで、星雲が悠々と入る300㎜で撮ってみた。

このばら星雲というヤツはオリオン座大星雲のように肉眼で見えるわけではない。

写真に撮って画像処理して初めて浮かび上がるのである。

とはいっても近くのコーン星雲や、夏に現れる北アメリカ星雲やペリカン星雲に比べれば格段によく映る星雲だと思う。

“よく映る”というのは改造していないデジカメでもそれなりに映るからだ。

今回は改造デジカメだから、いかに安物の望遠レンズでもそれなりに映るだろうという目算だ。

そしてその結果。

IMG2487~2604(110)再レ・ト2・周減・ネビュラ・ト.jpg



実はこの直前までにも、一連の写真を撮っていたが、途中で南中にさしかかり、赤道儀が止まってしまった。

赤道儀は南中を過ぎて動けなくなると、“反転していいか?”と聞いてくる。

おかしなことに画面上では“いいえ”という選択肢もあるが、当然それを選んでも継続できるわけもなく、反転するしかないのである。

“反転”とは現在照準している方向に逆方向から合わせていくことでカメラに写る像は逆立ちとなる。

それならそれで仕方ないが、我が赤道儀は安物のわりにがんばっているとは思うのだが、この“反転”では360°回転することになるので、どうしても元の照準の位置にはならない。

1等星なら目で探して合わせる手もあるが、肉眼で見えない対象ではそれも出来ない。

しようがないからリセットして位置あわせからすることになる。

この写真はそのときのものである。

何故、くどくど言うかというと、今まではこんなめんどくさいことやっとれんわ!とばかり、撮影を打ち切ってきたからだ。

人間が少し成長したな。


ばら星雲はカタログ番号でいうと
NGC2237とか同2238,2246と複数の星雲になっている。

また、ばらの花の花粉?にあたる中心部の星団はNGC2244である。

星団がある中心部の大きな穴はこの星々から出る風(太陽風のでかいヤツみたいな?)で周辺のガスを吹き飛ばしてできた形状らしい。

ちなみにだが、この表題はばら星雲だが、骸骨星雲とも呼ばれているらしい。

この中央の穴を骸骨の左目とすると、なるほど言えてる。

星雲の中にある黒い筋(暗黒帯)などは骸骨にあるヒビみたいで芸が細かい。

“ばら”よりもずっといい。

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オリオン座星雲 その2 [天体]

きのう載せたヤツの前に撮った写真。

実は三ツ星を含んでM78も真ん中付近に映る構図が狙いだった。

どうも俺の方向音痴というヤツは、欠陥脳かもしれん。

右か左か?というときに、これは悪くても50%の確率のはずだが、正解率10%にもならない気がする。

これは方向音痴というんではなくて、方向逆認識ではないか。

というようないつもの愚痴になるが、的外れな構図となってしまっていた。

まっ、それでも赤道儀が南中にさしかかって停止してしまい、途中で切らざるを得なかったので全滅は免れた。

IMG2079~2179(100)再レ・ト2r・周減・トリ・ネビュラTx.jpg



でもアルニタク周辺はまあよく撮れた。

こんなことなら、このあたりをもっと大きく撮れば良かった。

馬頭星雲の背景の赤は、もっときちんと撮れば壮大だ。

次は、といっても来年になるかもしれないが、納得できる景色を!


今日は陽が差す時間が多かったが、風はまだ冷たかった。

少しづつ春めいているようだ。

チューリップの葉はもうだいぶ伸びている。

4月までまだだいぶあるのにそれまでどうするつもりなんだ?
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オリオン座星雲 その1 [天体]

昨日も今日も寒い。

その前は「春一番」とかで雨が降って、風が強かった。

ニュースでは気温が上がって、半袖の街の風景を撮していたが、家に居るせいかそんなに暖かいとは感じなかった。

だが、その後の「寒波」はさすがに寒い。

この「寒波」は明日頃まで続くそうだが、もうそろそろ寒いのはいいんじゃないか?

雨やら寒波やらで、再開しかけていたウォーキングもまたまた中断していたが、今日は風が冷たいものの日が出ているので、がんばって出かけた。

出るのはおっくうの極みだが、帰ってみればノルマを果たしたみたいで気楽な気分になる。

ウォーキングコース沿いでは紅梅に続いて白梅も満開になり美しい。

「歴史の見える丘公園」のハクモクレンの蕾もふくらみかけてきた。


さて、なかなか夜が晴れ渡る日が少ないので、ご無沙汰していたが、この間は新月から2~3日後でいい天気だったので、オリオン座周辺の撮影をやった。

今、使っている天体望遠鏡は焦点距離が800㎜なので、星雲によってははみ出てしまう。

はみ出ないまでも、写野の中に目的の絵(星雲)がいっぱいいっぱいだと、なんだか標本みたいで臨場感がない。

夜空を見上げて星座を見る。そして見えないまでも星雲の位置を確認する。

そんなことと連動するような写真にしたいという思いが強くなった。

そこで、取り出したのが、安物だがズーム式の望遠レンズだ。

18~300㎜ズームレンズだが、今回は150㎜あたりでオリオン座の三ツ星周辺を狙った。

夜が明るい家の周辺でもオリオン座の骨格ははっきり見える。

特にオリオンのベルトたる三ツ星は冬空を見上げれば誰にもわかる代物だ。

この近くにあの「馬頭星雲」やオリオン座大星雲があるんだからすごい。

写真にしたら2枚になったけれど、同じところなんだからブログ1回分でいいところ、不慣れな「花子」で字なんぞ入れていたら、いつ済むんかわからなくなり、とりあえず1枚分だけアップすることにした。

オリオン座三ツ星と星雲.jpg



IC434という赤い星雲の中に黒い馬の頭の形をした星雲がえぐるようにある。

赤い星雲の手前に塵などで出来た暗黒星雲があり、ちょうど影絵のように浮かび上がっているのだ。

これが「馬頭星雲」だ。

「馬頭星雲」の上側に見える「NGC2023」は青い反射星雲だが、この中でも新しい星が生まれつつあるらしい。

三ツ星の真ん中、「アルニラム」の周囲にも星雲があるはずなのだが、さすがにそれは影も形も見えない。

オリオン座大星雲は画像処理などしなくても明るく輝く、文字通り大星雲だ。

そのおかげでその他の星雲は少しおとなしめにせざるを得ない。

広い写野のため、倍率は低いがそれでも基本的な形が映っていて、安物望遠レンズでも自分のレベルでは充分な気がする。

ただ、赤道儀が・・・。

ガタガタと遊びが大きくなり、そのせいか星の流れが大きくなったのが気になる。

自分では直せないし、送るのは大変だし、どうしよう・・・。
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クリスマスツリー星団・コーン星雲 [天体]

今日は朝から雨だ。

一日中降り続くらしい。ちょっとうっとうしい。

ところで安倍内閣の中心的存在でTPP交渉でもえらく目立っていた甘利大臣が辞任した。

大臣室でお金をもらっていたという。

本人は正式な届けを出すように指示したといい、実際に一部はそうしていたというのだが一部は秘書が使ってしまっていたというのだ。

それにしても菓子箱を開けてみたらお札が入っていたというのは、水戸黄門に出てくる悪代官が悪商人から賄をもらうシーンみたいで「こりゃー、あかんだろう」。

もし、手土産のお菓子だと思って受け取ったらお金だったというのなら、趣旨が違うのだから政治資金として届けるのではなく、即、全額返すべきだろう。

一部返却などというから曖昧になって受け取られなかったんじゃないか?

相手は賄のつもりでいるんだから・・・・。

だから賄の目的が達せられないなら、週刊誌にでも・・ということになる。

しかも、これは甘利氏の説明なんだから、こんなきれい事ではないかもしれん。

水戸黄門だったら、忍者が屋根裏から盗み聞きして真相を暴くから単純なんだけどね。

いいも悪いも、本当かどうかは知らないが、小泉純一郎のように中元、歳暮も送り返す態度が、変人かもしれんがすっきりしていい。


この前、手こずっていたシグマ望遠レンズによる天体撮影、うまくいったので載せる。

オリオン座の近く、いっかくじゅう座にあるクリスマスツリー星団とその周辺の赤い星雲

IMG1940~2062(120)加平レ・ト4r・周減・スタシャ・ネビュ・トr・tx.jpg



手持ちの望遠鏡は800㎜だから一部しか映らないので、望遠レンズの300㎜で撮してみたのだ。

だが、望遠レンズは口径が小さいから集光力が弱く、暗い。

それに、映る範囲が広くなれば像や色は淡くなるが、どちらにしても星雲の色は淡いので、今のカメラでは完全には映らないから、周辺も含めた全体像を撮そうと思った。

まあ大体思った通りの像になった。

真ん中のあたりの魚が口を開けているように見える部分が、コーン星雲。

コーンというのはトウモロコシではなく、建設現場にある三角錐のコーンのことだ。

この中で一番赤みの強い部分だ。

で、ツリーって?

真ん中辺の白い星雲をツリーに付いている雪だとして、ツリーのてっぺんは魚の口先(コーンの根元)だと思えば見えないこともないか。

まっ、ちょっと苦しい。

この写真、中心部分が白くもやがかかっているように見える。

強引な画像処理でコントラストがかかりすぎているためで、元画像がそれに耐えられる程度ではなかったということだ。

ここからはナカナカ難しそう。
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馬頭星雲 [天体]

暖冬の中、つかの間の極寒の日々が去った。

奄美でも雪が、那覇でもみぞれが降ったという。

広島市内でも薄く雪が積もり、交通が乱れたようだが、これは毎年、一冬に1~2回あることだ。

呉市内は白くなった程度、被害はない?

いや、無いことはないだろう。

その日の朝、家のアパート側の水道が凍って出なくなったなと思っていたら、昼前にそのアパートから滝のような音が・・・・。

2階の部屋外の水道管や温水器が破れて水が噴き出している。

家人を通じて大家に知らせようと思ったが、すでに住人はおらず、手の打ちようがない。

この騒ぎは3時頃に収まったが、九州の町では慣れぬ寒さであちこちでこんな漏水が起き、未だに給水が停止されているらしい。


買ったばかりの望遠レンズがうまく使えず、急遽、望遠鏡の直焦点で撮った馬頭星雲。

以前、撮ったものより若干、構図がいいので載せる。

IMG1437~1607(150)加平レ・ト4・ネビュ・トリtxコン.jpg



馬頭星雲(ばとうせいうん)は、オリオン座にある暗黒星雲である。

オリオンのベルトの位置にある三つ星、その向かって左側にあるのが「アルニタク」という星だが、その斜め右下側にある。

暗黒星雲は暗黒なんで、見えるはずないんだが、背景の赤い星雲を背にして、影絵のように浮かび上がる。

この赤い星雲は、散光星雲IC434といい、実体は水素ガスで、写真の右上にある星(オリオン座σ星)が放つ紫外線で発光しているのだ。

馬頭星雲は馬の頭に似ていることから付けられたのだが、大きな星雲の一部で、赤い星雲の前につきだした部分のようだ。

暗黒星雲は宇宙の塵が集まってできているが、それ自身は光らない。

しかし、この塵が次第に集まって新たな星が出来るという。

この星雲の近くにも星の卵があるというのだが、この写真ではわからない。


一方、アルニタクの近くには別の明るい星雲がある。

NGC2024といい、その形から「燃える木」といわれているらしい。

燃える木というよりは、明るい星雲の中を血管のように暗黒帯が走っていて、なんかの内蔵のように見える。


この写真、わかりやすさを狙ってコントラストをかけ過ぎているきらいがある。

そのせいで、アルニタクが大きくなりすぎている。

こんなのなんとかしたいんだが・・・・。



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網状星雲 NGC6960 NGC6992 [天体]

はくちょう座にある超新星残骸

地球からら2100光年(前回は1600光年と書いたが、どうも諸説あるようで、今回はNewton最新号を援用する)の彼方にあり、1万年前とも2万年前ともいわれているが、かなり大きな恒星が爆発し、その残骸が秒速100㎞程度の猛スピードで拡がっている様子である。

違う番号であるが同じ残骸である。

そのほかにも数個の円弧状星雲(残骸)が見られるようだ。

今回は絶好のコンディションではなかったが、淡い星雲といわれていたので果たして映るかどうかもわからないから、ものは試しと撮しただけのもの。

それが意外にも映ってきたので、へーと思う一方、美しさにビックリした。

写真自体は以前に載せたが、今回は画像処理し直して再び載せる。

IMG8301~8419(110)再々レ・ト4・デジスタシャ・ネビュ.jpg


IMG8423~8546(100)再レ・ト4・周減ネビュ.jpg



画像処理し直して、良くなった面もあるが、やはり無理をしているので背景のムラはいかんともしがたい。

次回、といっても来年の夏になるだろうが、じっくりやってやろうと思う。

できれば新月の晩に。

別に幽霊が見たいわけじゃない。この我が家の裏庭では、できるだけ暗いことが求められるのだ。

ねじくれた赤い縄目模様に、緑が絡んでいるのがいい。

緑はなんに起因しているのか?そんなことは常識レベルなんだろうが、Newtonによれば水素、酸素、硫黄原子の発色だといいつつ、実際にどの色がどの原子に相当とははっきり書いていない。

ハッブル宇宙望遠鏡の画像の説明で、「水素、硫黄、酸素が出す光をそれぞれ赤、緑、青の色で表している」だと。こう書くと便宜上の着色で実際の色とは違うとも解釈できるが、どうなんだろうね。

読者にもいろいろあるんだからわかりやすく書いてほしいモンだ。


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M1 かに星雲 [天体]

引きこもってばかりでネタがないこともあるが、今年1月に撮っていたかに星雲の画像処理をし直して、再び載せる。

今度はあの血管のような模様を強調してみた。

0397~0513(90)加平レ・ト3・トr・アンシャ・スタシャ.jpg



ちょっとグロテスク!

実際とは違うのだろうが、こう映っているのだから、これも真実の一面か?

ここまでグロでなくとも、ネットにある他の写真も類似の血管模様である。

この赤色は水素が紫外線を受けて発色するHα光がおもで、ノーマルのデジカメでは余りよく映らないが、改造デジカメでは映りやすい。

それを画像処理で強調した格好。

ちなみにNASAのハッブル望遠鏡の写真を拝借して載せる。

1024px-Crab_Nebula[1].jpg



同じ天体を撮しているとは思えない。

オリオン座星雲のときはここがここに相当と、後追いできたのだがこの写真では時間がかかりそう。

かに星雲は西暦1054年に起きたといわれる超新星爆発の残骸だ。

今でも非常な勢いで膨張を続けている。

中心部には爆発後にできた中性子星が鎮座し、強烈なガンマ線を放ち、星雲の中にプラズマを作っている・・・らしい。

それがこの血管(フィラメント)形成に関係しているのか・・・ちょっとこの辺はごまかしておこう・・・よく理解していない。

このフィラメント構造をカニに似ていると見立てて名前がついたというが、形状をいうなら佐渡島という人もいる。

まあ、それでは日本人にしかわからないからボツだ。

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M51 子持ち銀河 [天体]

北極星の近辺を回っているりょうけん座の銀河。

今年の3月に撮影して載せているが、再度、画像処理をしてみた。

6689~6843(120)加平レ・ト・デジBSオート・トリ・アンシャcb.jpg



まあ、あまり変わらないが、心持ち良くなったかな。

地球からの距離2100万光年、想像を超えた彼方にあり、視角も11′と小さいのに、銀河の渦がよく分かり、美しい。

位置といい、姿といい、当方にとってはこの上ない被写体だ。

ちなみに、恒星はすごくでかいけれど、遠くにあるから、実際は広がりを持たず点にしか見えないはずだ。

それが写真に撮ると、明るい恒星ほど大きく映る。

星の大きさは、その星の大きさ(視角)ではなく、明るさを反映している。

分解能が良ければ良いほど星の大きさは小さくなるはずだ。

ハッブル望遠鏡の写真では恒星が非常に小さく光っている。

恒星というのは、当然、我が天の川銀河の恒星だから、遠くにあるといっても、M51のような系外銀河とは比較にならないくらいの近さだ。

この星がなあ、この牡丹雪のような星がやせてくれたらもっと美しくなるのだが。


暖冬、暖冬と騒いでいるとおり、12月の後半に入るこの頃でも11月中頃の気温とかが続いていた。

ようやく今日あたりから平年並みになるようだが、ベースが高温基調にあるようで、いつまで続くかわからない。

地球というのは、長い目で見れば暑かったり寒かったりを繰り返しているが、その要因として太陽系の銀河内の位置が関係しているとコズミックフロントなどで解説していた。

まあこの手の仮説は大胆なところもあるから、真偽のほどはもう少し見ないと・・・と思うが。

そんな話にはロマンもあるが、この頃の温暖化というのは、長い目で見なくても目に見えて変化しているというのが問題だ。
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カリフォルニア星雲 (NGC1499) [天体]

このところ雲が拡がる日が多く、特に昼間は日が差していても夜になると曇ってくることが多い。

天体撮影を計画している身にとっては残念の一言。

時間ごとの天気予報を見れば、日をまたげば晴れることもあるようだが、このところ体力がついていかず、夜半を超えての天体撮影は自粛しているのだ。

一旦、歯茎がうずき出すとどうあがいても元に返るのに一ヶ月はかかるからな・・・。

12月前半は2~3日、絶好の日があった。

天体撮影の指南書によれば、いい日には集中して撮れとある。

いい日はあまりないし、天体は地球の公転に従って動いているので、逃してしまえば来年まで待たねばならないからだ。

だが、先の理由で当方はそうはいかない。

その2~3日のうち、1日をピントずれで台無しにしてしまった。

ピント合わせした後、カメラ位置を修正したら、再度ピント合わせを!という、以前の失敗で言い聞かせていたのをまたも忘れてしまっていたのだ。

もう血の気が引くほどガックリ。

『忘却とは忘れ去ることなり』とはいうが、このポンコツ頭め!

さて、愚痴はこれくらいで、カリフォルニア星雲とはペルセウス座にある赤い星雲で、近くにはおうし座に属するスバルも見える。

焦点距離の短い(広角の)レンズを使えば一緒に撮すことができるので、以前その写真を載せたことがある。

名前の由来はアメリカのカリフォルニア州に形が似ているからとのことだ。

なんという安易な名前。カリフォルニアが特に特徴ある形でもないのに。

しかし、この星雲、意外と大きく、800㎜の望遠鏡の像ではカメラの撮像面に収まらない。

それで三分割して撮影し、後で繋ぎ合わせることにした。

カリフォルニア結合画像(2)縮.jpg



三分割することによって、それぞれの撮影枚数が少なくなり、画像が荒くなるし、画像処理を別々にすることによって、色味が違ってくる。

撮影部分も中央部以外は目標の星が無く、エイヤでやったので、左が余ったわりには右が切れてしまった。

まっ、最初はこんなモンでいいか。

今度は望遠レンズで丸ごと撮してみよう。
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惑星状星雲 M76 (小亜鈴星雲) [天体]

M27に続いて、M76を再び載せる。

M27は視直径 7' (秒)、地球からの距離 820光年 であるのに比べ

M76は視直径 2'×1'(秒)地球からの距離 8180光年でかなり小さく暗い(淡い)。

名前に同じ“亜鈴”と付いているが、M27に比べれば格段に撮りにくく、亜鈴というよりも長方形になってしまう。

もう一度画像処理をやり直して、気持ちだけ両側の取っ手のような部分がはっきりしてきた。

IMG9303~9644(300)再レ・トリ・ト5.jpg



亜鈴のような形になるのは必然性がある。

テレビからの受け売りだが、太陽のような恒星は濃いガス雲から生まれるのであり、従って1個だけ孤独に誕生するのではなく、何個か同時または連続的に誕生する。

そのとき、かなりの高い確率で連星となる

連星が終末を迎えるとお互いの引力で吹き出たガスが双曲線型の形をとりやすいのだそうだ。

亜鈴の形は双曲線型の一種だ。

画像処理は画像処理ソフト一つを使いこなせないまま、もうまだまだだ。

原画が悪いせいかもしれないが、もう少し画像処理の知識をつけないと・・・。
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惑星状星雲 M27(亜鈴星雲) [天体]

以前に載せたものの画像処理をやり直してみた。

IMG7033~7102(60)再レ・ト4・カブ・ネビュ・スタシャcb・BS.jpg



少しすっきりした。・・・得意の自画自賛!

今度撮るときは拡大撮影で長時間撮影をやろうと思う。

それには接眼レンズを購入した方がいいようだ。

望遠鏡を新調する方が確実だろうが、なかなか新しいものは買えない。

ランクが高くなれば、もちろん値段も高くなるということが一番なんだけれど、重量も重くなる。

出し入れを考えると今が限界かなとも思う。

三脚や赤道儀だってそれに併せて買わなければいけないだろうし・・・。


昨日、今日と寒い。

大山はもちろん県北の山にも雪が降ったらしい。

来週、東京に行く予定になっているんだけれど服装に迷うところ。

荷物を多くしたくないし、厚着して汗もかきたくないし。

何しろ、来週はうって変わって暖かくなるという予報も出ていたりして、全くわけがわからない。

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M42 オリオン座大星雲 [天体]

そろそろ夜空にオリオン座が顔を出す季節となった。

たしかに我が撮影基地にとっては一番の千両役者ではあるが、M45より少し南から出るため高く上がらず隣家や我が家の屋根に隠れる時間が多く、余裕があるとは言い難い。

まあちょうどいい時間帯に晴れているかどうかは運次第となる。

それもあって今年の一月に撮ったものを画像処理し直してみた。

ついでにNHKテレビの「コズミックフロント」のビデオを見返してみたりした。

まずM42、M43、NGC1973

30s(13)_10s(70)_5s(70)再レ・ト7・トリ・ネビュ・アンシャ周減cb.jpg



前と比べてあまり変わらないが少しすっきりしたかな。

ちなみにハッブル宇宙望遠鏡の写真はこう。

ハッブルオリオン[1].jpg



テレビの画像を撮してみたが、あまり良くないのでネットに出ていた写真を拝借。

まあ同じものだから良かろう。

中心部の拡大写真

10s(70)_5s(70)レ・ト3・アンシャ.jpg



「コズミックフロント」では星が誕生している現場の一つとされた部分。

その中に見えるのが、写真ではくっついてしまっているが、4個のトラペジウム。

この星々の強烈な光で周辺のガスやチリが輝いているのだ。

くっついているのは分解能の限界だと思うが、拡大写真をよく見るとピントがわずかにずれているのを発見。

ピントが合っていれば星が小さくなって、他ももう少しましな状態になるはず。タラレバは見苦しい。



ハッブルの写真

ハッブルオリオン中心.jpg



さすがすっきりしたものだ。4個のトラペジウムも余裕で離れて映っている。

我が写真と比べると細部では該当箇所がやや不明となるのが悲しい。

色というのは画像処理の微妙なさじ加減で変わってしまう。

ハッブルの色は何か根拠があるのだろうが、こちとらはそれを含めて権威ありそうな写真を見ながら色を追い込んでいく。

それが現実に近いかどうかは全く自信はない。
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M45 プレアデス星団(すばる) [天体]

“すばる”をきれいな絵にする。

ただ、肉眼や双眼鏡で見るだけでもきれいで不思議な天体だと思うが、いわゆる「天体写真」で見る“すばる”は別な感動だ。

メローペ周辺の大きなうねる星雲、その隣のアルキオネの漂う雲のような星雲。

これらは写真に撮って画像処理をしなければ見ることができない。

肉眼や双眼鏡で直接確認できない絵など、実際にそうであるのか、あるいは強引な画像処理でタマタマ現れた蜃気楼のような像なのか確信できない。

当方は素人であるから、プロやマニアが撮った写真と見比べながら、やはりそうなのかと納得する次第なのだ。

モヤモヤとした星雲などその時々で形が違いそうなものだが、もちろんそれは冗談で、いつ見ても誰が撮っても同じ形をしている。

ただ、背景にのまれて消えていたり、ノイズに紛れたりしているものがあるのは腕や機材のせいなのだが。

といっても実際の星雲は高速で動いているはずなのだが、何しろ広大な宇宙空間のことだから我々の短い一生あたりでは止まっているとしか見えないだけなんだ。

さて、今回は30秒露出のものを300枚ぐらい撮り、いろいろに重ね合わせてみたのだが、200枚のものを載せる。

原画が悪いのか。そのときの画像処理がタマタマ悪いのか、300枚にしてもあまり良くないし、色合いも気に入らなくなってしまうのだ。

結局、トーンカーブとかの画像処理をトライアンドエラーで試みていくしかないのだが、今までは結果オーライでやってきていたので、理屈が理解できていないし、再現性も他への応用もできていなかった。

今回、時間をかけてやったおかげで少し感じがつかめた部分が出てきた。

マニュアル通りというよりは、画像の状況に応じて変えていくことが必要だということだな。

IMG0272~0486(200)再2・レ・ト4・周減・トリ・ネビュ・レ1・アンシャ.jpg



メローペ星雲の端の方、写真では下部の星雲が赤みを帯びている。

青だけだと思っていたが、こういう色合いもあったんだということを初めて認識した。


次に200㎜望遠レンズで撮ったものを載せる。

DSC0512~0781(140)加平レ・ト4・周減2・トリ・ネビュcb・Tx.jpg



南中時の真上にある“すばる”は青っぽい集団だが、それから少し外れたところにもメンバーの星が存在する。

星は濃いガスの中でガスが集積して生まれるが、当然1個だけ生まれるのではなく、多数生まれ、先にできたものから次第に離れていく。

“すばる”は若い星で、同じガスの中で誕生したものがこれから次第に離れていく過程のようだ。

ちなみに、ややこしいことだが、青く輝く星雲のガスはこの星々を誕生させたガスではなく、たまたま通りかかったガスやチリなんだそうで、それが星からの紫外線を受けて輝いている。

この星々は若いけれど活動が活発過ぎて短命だそうなのだが・・・。


さらについでに一年前に撮って載せていたものだが、画像処理をやり直してみたので載せる。

1502~1551(50)平レ・ト5周減トリ・ネビュcb.jpg



少し星雲がくっきりし、星も引き締まった。

カメラはソニーのカメラで改造していないので、星雲のピンクはあまり映っていないが、50枚(25分)の重ね合わせにしてはよく映っている。

カメラの感度なのかよく分からない。

このカメラ、フルサイズなので、映る範囲が広いと喜んでいたのだが、画面の周辺は周辺減光なのか構造的なケラレなのか暗く沈んで使い物にならず、トリミングで除去せざるを得ない。

どうも望遠鏡には合わないみたいだ。

画像処理の結果だが、総体的に良くなったとは思うが、星の中心部分の明るさに際が目立ちすぎる。

これが階調の破綻というやつかもしれない。

腕の方はまだまだだ。
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