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2014.07.07 より

金星と月 [天体]

もう一月前になるが、金星と月が接近して見えるというので、撮影した。

月と惑星は同じようなところを通るし、月はひと月で出る時間が循環するので、実は接近する機会は多い。

といっても、800㎜の望遠鏡の視野や撮像エリアに入るには相当接近せねばならない。

ちなみに今月はかなり離れていた。

金星は今、明けの明星。

本当は撮る意気込みはあまりなかったのだが、年寄りの特性でたまたま目が覚めてしまったのだ。

そうなると、気にかかっていたということもあり、やってしまった。

疲労の後遺症が出るかもしれないのに。

まず、ツーショット。

DSC09048レ・回・トリ.jpg



月齢は25.5、金星は-4.5等星。

ツーショットといっても、一瞬のすれ違いみたいなモンだ。

月は地球の自転方向に公転しているので、金星よりも見かけの速度が遅い。

なもんで、あれよあれよという間に差が開いてしまう。

このツーショットも開き初めなのだ。

もっと早くといっても、月はまだ山から上がっていないから仕方ない。

それにしても、いわゆる過剰露出で月を見れば、月の表面の凸凹がよく分かる。

金星はほぼ半月の状態だが、目で見る分はこんな状態に見える。


少し経った後。

DSC09163ト3・レ・回.jpg



写真に撮ると分かるが、月と比べると金星が断然明るいのだ。

だから月に露出をあわせると、金星が明るすぎて膨張してしまい、金星にあわせると、月が暗くて亡霊のようになってしまう。

だから「トーンカーブ」という画像処理で、見よう見まねで金星の明るさを抑えつつ、月をなるべく明るくする。


もう空が少し白みがかった頃。

DSC09275レ・ト回・トリ.jpg



金星は小さいので、写真を拡大しないと欠けている状態が良く分からない。

しかも、高度が低いので大気の影響で形がいびつになっている。

でもよくみれば、月と同じ方向が明るくなっている。

あと少しで顔を出す太陽の方向だから当たり前だが、なんだか不思議。


後日、金星をデジカメのビデオで撮り、処理した写真。

MVI_0102_w1_rgb再合成レ.jpg



金星は雲で覆われているので、地表面の模様などは見えず、のっぺらぼうだから撮しても精がないが、見えたとしても高度が低い(今が一番好条件ではあるが)ので、大気の影響でゆがんだり、色が滲んだりする。

ビデオで多数枚の写真を撮り、平均をとったものでもこんな程度で、1枚撮りもしてみたが、10枚連射でも、どこか欠けている写真だけなのだ。

後は運だと思うが、根気が続かない。
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灰が峰を登るペルセウス座 [天体]

以前、灰が峰上空を登る北斗七星を載せたが、このたびはペルセウス座。

DSC09387ペルセウス座.jpg



といってもこんなに星が見えているわけではない。

写真に撮るからこんなに見える。

それでもミルファク、やアルゴルは良く輝いているし、ミルファク周辺の星々も何となく見える。

この時間ではちょうどカペラが灰が峰の尾根から顔を出し、ひときわ輝いている。

ここからでは3等星あたりまでは何とか見える。

光害やモヤがあるといっても、さすが標高80mだ。

まだ、寒くはないので、灰が峰の上の夜空を眺めるのはいい気分だ。

ほんとはミルファクあたりに天の川があるはずなんだが、この写真では無理だ。

露出2秒。1枚では強調しようにもできないし、露出を長くすれば山がぼけるだろうし、地平線からわき出るようなあの天の川の写真はどうしたら撮れるのだろう。
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アルデバラン周辺 [天体]

アルデバランはおうし座の代表だ。

黄色っぽく輝く一等星。

地球からの距離が66光年、現状、核融合燃料の水素を使い果たし、ヘリウムの融合段階に入っているという。

ヒアデス星団は雄牛の顔に当たるツリガネ状の星団だ。

星団としてはかなりばらけているが、地球からの距離が約150光年、直径は30光年ほど。

おうし座に所属して、アルデバランの家来のように見えるが、両者は地球からの距離が違う。

プレアデス星団(すばる、M45)は同じおうし座を構成する星団だが、自分のような老眼でも青白く輝いているのが分かる美しい星団だ。

地球からの距離は440光年、星団の直径は12光年。

ヒアデスと比べれば、星が若く、まだまとまっているのが分かる。

N9984~0014(30)アルデバラン周辺.jpg



プレアデスのメローペの星雲は「IC348周辺」ではおもしろいように映っていたが、この写真ではそうでもない。地上からの光線のせいかもしれない。

方向から呉市街地というより、山の向こうの阿賀方面の工場の赤っぽい灯だ。



今日はこの辺の祭りだ。

昨日は子供たちの笛太鼓とヤブの巡回があった。

この辺は高低差が大きいので大変だ(他人事?)。
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IC348周辺 [天体]

おととい、きのうと同日、同等の写真。

IMG9911~9974(60)IC348周辺.jpg



IC348とは星団を含む散光星雲となっているが、淡いので散光星雲の赤みは全く映っていない。

青い光はわずかに見えるか見えないか程度。

意外に映ったのはカリフォルニア星雲。

今使っている天文ソフトでは輪郭で位置は示してあるものの、名前や番号は省略されている。

だからこんなに映るとは思っていなかった。

カリフォルニア星雲はけっこうマニアには人気らしい。

この写真でも主な濃淡部分などは映っており、これはがんばればきれいに撮れるかも。

ただ、結構大きいので、800㎜でははみ出すかもしれないが。

こうなってくると改造カメラに付けられる望遠レンズがほしくなる。

いやいや、無駄遣いはできない。我慢だ!

画面の外れにかかわらず、スバルはけっこう撮れていた。

けなげにも青い星雲がたなびく様子なども撮れていて、あらためてすごい。


今日は曇だ。

明日は雨になるという。

腰痛は気になるが、今日できることはなるべく取りかかろう。
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二重星団周辺 [天体]

昨日載せたのと同様に、二重星団周辺も撮ってみた。

N9877~9909(30二重星団周辺.jpg



二重星団はメシエ天体ではないが、大きくて有名な天体だ。

NGC869と884というカタログ番号があるが、それぞれhとχの符号がある。

このあたりにはそのほかにも散開星団がいっぱい散らばっている。

二重星団の左下に映っている二つの散光星雲にはIC1806とIC1848という散開星団が含まれている。

その中間にはNGC1027という星団もある。

この写真に映っているものとしてはカシオペヤ座周辺にも散開星団がいくつかある。

写真では滲むように映っている星の集団がそれだ。

といってもこの写真では二重星団以外はナカナカ星団には見てもらえないだろうが。

まあ、撮ったものの欲目というやつだ。

ついでに赤い散光星雲。

これも淡くてとても形状は分からないが、上側がハート星雲、下側が胎児星雲よ呼ばれているようだ。

撮っただけといわれればそれまでだが、今回はこんな構図の写真を撮りたかったので、まあよしとしよう。

しょうしょうしつこいが、白っぽいモヤモヤした背景は天の川だ。

念のため・・・。
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カシオペヤ座周辺 [天体]

カシオペヤ座周辺を改造EOSとズームレンズ(55㎜)で撮ってみた。

IMG9776~9825(50)カシオペヤ座周辺.jpg



狙いは

①天の川を撮し込むこと。

②シェダル(カシオペア座α星)の下の散光星雲(NGC281)

②については無改造のカメラでは映らないので今まで撮ったことがなかった。

今回、ちっこいけどちゃんと映っている。

①は星野写真では定番と行ってもいいぐらい迫力のある写真が撮られ、本などに載っている。

迫力ある写真とまでは言えないが、カシオペヤの周辺のもやっとした雲のような部分がそれだ。

我が裏庭では天の川はおろか、カシオペヤのWの星以外はほとんど見えない。

そんな中でこの程度は、まあいいところか。

やはり天の川は肉眼で視認できるところで撮らないとだめか。

今日は快晴とは言えないが、曇りがちの晴れだったので、登山靴の試し履きをかねて休山に登った。

ルートは自宅前の公園から林道に上がるコースの往復だ。

今までこのコース、林道から降りるとき必ず道に迷ってとんでもないところに降りてばかりだった。

今回は同じルートを往復してやっと自宅前に降りることができた。

登山靴は前回、サイズの小さいものを買ったことで足がしびれるぐらい痛かったので、今回同じ靴のサイズ違いを買った。

二度買いで懐にも非常に痛かったが、思い切って良かった。


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小亜鈴星雲 M76 [天体]

今日は、呉では朝からいい天気だった。

それで、息子が休暇を取っていたこともあり、いい気分で三次の美術館に出かけたのはいいが、おめあてのゴーギャンの特別展はとっくの昔終わっていた。

休館日でないことだけ気にかけていたなんて馬鹿みたい。

どことなく頭がぼけてきた気がする。

まっ、それでもバイキング昼食を食べたり、ワイナリーに行ったり、元が取れたわけではないが、それなりに楽しんだ。


惑星状星雲というのは、太陽のようなそれほど大きくない恒星が終末を迎えて、大膨張したときの形状だ。

要するに超新星爆発するほどの大きい恒星でない星の終末だ。

ということで惑星状星雲は小さいものが多いが、その中でも以前に載せたM27は亜鈴星雲といわれ、わりと大きいものだ。

それに比べM76は小さく、淡い。

ただ、形状がM27に似ているので小亜鈴星雲と呼ばれる。

小さいので、これも拡大撮影をしてみた。

IMG9087~9199(100)加平レ・トリ・ト・スタシャCB・BS.jpg


IMG9303~9644(300)加平レ・ト・トリ・スタシャ.jpg



ナカナカがんばってはいるのだが、本体の長方形の両側に優勝カップのトロフィーのような取っ手というか耳のようなものが付いているのだが、それが全然はっきりしていない。

2日間にわたってがんばったものの、この程度。

時間をかけて撮影枚数を多くしても効果はあまりない。もうゲンカイだ。
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渦巻き銀河 M74 [天体]

うお座にある渦巻き銀河。

メシエ天体としては小さく(見かけが)、淡い。

だから前回もそうだったが、接眼レンズを挟んだ拡大撮影で、カメラのISOは25600だ。

ぼける分、枚数を稼ごうと思っていたが、あいにく、庭にある中電の電信柱がまともに障害物となって、一番肝心な時間帯のうち1時間くらいがボツとなる有様。

前回もそうだったかもしれないが、もうすっかり忘れている。

普通の人なら事の次第をメモにして保管しているところだろうが、今の今しか考えたくない当方にはそんな備えも心がけもない。

この電信柱、中電から年に1500円のショバ台をいただいているのだが、けっこう邪魔になる。

この電信柱からはもちろん自宅にも引き込み線があるのだが、その他近所の家に四方八方に線が出ていて、これも星野写真の時に映り込んでしまうのだ。

仕方ない。狭い狭い土地にひしめき合って家があるのだから。

DSC9721~9827(100)加平レ・ト2・カブ2・トリ・スタシャr8.jpg



接眼レンズを使った拡大撮影は惑星を撮るときに使う手法なのだが、銀河を撮るときに適正なのかはよく分からない。

こうして撮ったという事例が出ていないので、邪道かもしれない。

とにかく周辺の星々のピントがずれまくり、大きくなり流れるのだ。

だから中心部だけをトリミングして、あまり目立たないようにしている。

まあいいも悪いもこれしか方法がないので仕方ない。

ということで、このM74、前回の画像と比べそれほど進歩したとは言えないのだが、それでもまあまあだ。

今後に期待しよう。

M74は地球から3700万光年の彼方にある銀河で、ちょうど真上から見下ろすような角度にあり、渦の広がりがよく分かる銀河だ。

銀河自身の実際の大きさは10万光年くらいで、我が天の川銀河と同じくらいといわれる。


昨日は午後から久しぶりの雨だったが、今日は朝から晴天だ。

一昨日と昨日の午前中でチューリップの芋植え込み第一弾をやったが、少ししゃがんでいるだけで腰の蝶番が痛くなり、それが引き金か頭も痛くなり、何とも情けない。


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銀河 NGC891 [天体]

アンドロメダ座のアルマクの近く、ペルセウス座に寄った方にある銀河。

メシエに入っていないということで、淡いのであるが、接眼レンズを付けた拡大撮影で挑戦した。

実は去年にも撮っているので、映ることは確認済み。

今回は時間をかけて細部をもっと・・・という狙い。

DSC9840~0062(200)加平レ2・ト4・トリ・スタシャ.jpg



写真は200枚重ね合わせ(100分)だが、実は100枚でもそう変わらない。

しかし、前回は50枚だったので、それとはかなり違う。

あとは画像処理かなと思うが、これは気の向いたときにいじってみることに。

このNGC891、真横から見ている形だが、その形は我が天の川銀河に似ているとのことだ。

真ん中が膨らんだ凸レンズ型ということか。

中心部を切り裂くように暗黒帯があるが。我が銀河もああなっているのか?

写真でいうと銀河の右上部分に小さな星雲のようなものが見えるが、これは伴銀河と恒星がくっついて映っているもので、これが分離されていないのが惜しい。

ネットで見る写真はきれいに映っている。

この銀河で比べるとその差が歴然で、残念。

時間をかけるだけではだめなんだな。

この銀河、地球より3000万光年の彼方にある。

今見ているのは3000万年前の姿だ。


長らく続いた秋晴れの日が今日で終わりのようで、夕方から雨の予報だ。

そして、寒くなるという。

もうすぐ11月だから仕方ないが、チェ、しょうがないなあというところ。



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さんかく座銀河 M33 [天体]

アンドロメダ座の隣、さんかく座にある大きな(大きく見える)銀河。

といってもアンドロメダ銀河は特別であるが。

地球からの距離は250万光年くらい・・・というとアンドロメダ銀河とほぼ同じ距離なのだ。

しかし、アンドロメダ銀河の見かけ大きさが満月の6倍くらいに比して、これは2倍くらい。

ということは実際の大きさもアンドロメダ銀河より小さいことになる。

我が天の川銀河と同程度の大きさということか。

DSC8833~9046(200)加平レ・周減ト・トリCB・スタシャ.jpg



地球からの向きでいうと、アンドロメダ銀河が斜め上に比し、M33は真上から見ることになる。

従って渦巻きの腕の広がりがまともに見えるのであるが、美しいというにはちょっとゴチャゴチャしている。

まあしようがない。そういう形なんだから。

写真は枚数を多くし、カメラのISOをあげたのが良かったのか前回より格段に良くなった。

ところでこの銀河は肉眼で見えるのかということだが、当然我が裏庭からは見えない。

星のよく見えるところでどうかということだが、諸説あるようだ。

自分は見えないのに「見えた」と言う人がいても否定はできない。

自分が見えているのに「見えない」と言われたら、「いや、見えたよ」といってしまうだろう。

こればかしは決着つかないだろう。
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アンドロメダ銀河 M31 [天体]

望遠レンズ200mmで撮ったアンドロメダ銀河第2弾。

この前と違っているところは光害カットフィルターを装着したこと。

重ね合わせ枚数を増やしたことである。

狙いは周辺の暗黒帯をもっと際だたせられないかということ。

天体望遠鏡ではなく望遠レンズを使うのは、もちろん全体像を余すところ無く撮すためだ。

DSC8353~8585(200)加平レ・周減ト・トリCB2.jpg



枚数は300枚分あり、300枚重ね合わせも作ってみたが、比べてみると100枚、200枚と大差なく、むしろ200枚の方が良かった。

というのは、まだ高度が低い時期に撮った写真は鮮明度が不足しているためだと思われる。

とにかく、手前味噌気味ではあるが前回より若干いい写真となったと思う。

ただし、光害カットフィルターの効果は疑わしいと言わざるを得ない。

最終的には画像処理によって街明かり分の明るさは相殺してしまうからだと思う。

大枚を出したわりにはがっかりだが、撮影時にカメラモニターに映る像はコントラストがついて見やすいのは確かなので、その点で効果ありと慰めるか・・・。

意地悪く言えばフィルターによって星の光も一部カットされているわけだから、その分露出時間を要するという、かえってマイナスの面もあるわけで、この功罪となると・・・?

でも、アンドロメダ銀河はいい。

200㎜だから、トリミングして大部分カットするわけだけれど、それでも全体像が余裕で入っているので楽しい。

口径が小さい分はカメラの感度が補ってくれているのだろうか。

これからもよろしく。

アンドロメダ銀河は北半球から見える銀河としては、我が天の川銀河に最も近い銀河だ。

距離 250万光年。

あの夏の第三角のベガ(織り姫星)が25光年、アルタイル(彦星)が17光年、デネブでも3200光年というが、その遠さが際だつ。

実際の大きさは直径22~26万光年で、直径8~10万光年である我が銀河系(天の川銀河)よりも大きく、含まれる恒星は約1兆個という。

肉眼で確認できるわけではないが、視角としては満月の6倍ぐらいあることになる。

写真で白く映っている部分ははるかかなたのおびただしい星々なのだ。

まさに星雲。(今はそう呼ばないが。)

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アンドロメダ銀河 M31 [天体]

いよいよアンドロメダ銀河が東の空にあがる季節になった。

今はちょうど零時あたりに南中となる。

宵の口には灰が峰の上あたり。

といっても我が家からは当然のことに肉眼で見えるわけではない。

カシオペア座のWのおしりの一つ「シェダル」(2等星)と、アンドロメダ座の「アンフェラッツ」、赤っぽい「ミラク」(両2等星)の中間にある3等星とを結ぶ線上にあって、ややアンドロメダ座寄り。

撮影時は比較的星が見えていて当該の3等星は余裕で視認できた。

それで、双眼鏡を使うとやっとアンドロメダ銀河らしきものが確認できた。

双眼鏡が固定されておればじっくり観察できるのだが、言うは易し行うは難しというやつで、双眼鏡や三脚というのは真上に近い角度を見るには適さない。

三脚はむろん無理だが、双眼鏡だけなら地面に寝そべれば見れるかもしれないが、そこまでは・・・。

でも一応双眼鏡で確認できたので、今度は星のよく見えるところに行って正真正銘の肉眼で確認したいものだ。

さて、ソニーのカメラの200mmズームレンズを思い切って買ったのでそれで撮してみた。

まだ、公害カットフィルターを買っていなかったので、ISO=8000、シャッター30秒では真っ白になってしまう。

それでも110枚重ね合わせ、画像処理してこの通りになった。

DSC7715~7838(110)加平・周減レト・スタ・デジ.jpg



いつも使っている望遠鏡R200SSでは撮像面をオーバーしてしまうので、今のところ全体像を捕らえるのはこれしかない。

しかし今度は広すぎるので、この写真は相当、トリミングして切り縮めてある。


次はR200SSと改造DOSkiss7xを使ったもの。

IMG8818~9073(220)加平レト周減デジ.jpg



去年、α7sで撮ったものを載せたが、α7sはフルサイズなので見かけ上、銀河全体が収まっているように見えたが(実際は周辺の淡い部分が入っていない)、DOSではあからさまにはみ出ている。

それでも暗黒帯周辺の色がもっと出ないかなと思っていたのだが、やはりそうはいかなかった。

この日は相当、天気は良かったのだが、後半は薄雲が出て写真写りに支障が出ていた。

もっといい日か、いい場所でα7Sで思い切り撮ってみたい。

M31の両端の白菜みたいな部分とか、伴銀河M110との間の淡い部分をもっとはっきり写してみたい。
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網状星雲 NGC6960 [天体]

昨日載せたNGC6992の相方だ。

IMG8301~8419(110)加平・続デジ.jpg



といっても双方の中間にまだ何本も弧状の星雲がある(らしい)。

それも全部撮ってみたいが、一同が映っているものも撮りたいものだ。

今の機材でいえばオリンパスカメラ(マイクロフォーサーズ)と300㎜レンズだけど、映るのかなあ。

まっそれは天候のこともあるし、来年のことになるかもしれない。

ところで星雲という言葉だが、何となくしっくり来ないと思わないか。

星雲というと星屑のような、一つ一つは見分けられない小さい星の集団(ひろがり)が、雲のように見える天体のように感じられる。

ところが、いわれている星雲とは宇宙空間の特定領域に漂っているガスや塵が近くの星の光を受けて輝いているものなのである。

もちろんその中に星もあるが、あの美しい赤や青の色はガスや塵なのだ。

この網状星雲だって超新星爆発を起こした際に吹き出された塵やガスに元の星のなれの果てから発した光が当たって輝いているものなのだ。

我々の日常からはかけ離れた壮大なスケールの現象だが、雲や噴煙、さらには花火や線香の煙などどこか親しみを感じる形なのはそのせいでもあるのだ。

一方、アンドロメダ銀河は、これこそ星の集まりなのだが、アンドロメダ星雲と呼ばれていたりする。

昔はもやっとした天体はすべて星雲だったようだが、いまは星の集まりは銀河か、我が天の川銀河内のものであれば星団と呼ばれているようだ。



まだ9月に入ったばかりで、いつもの年なら夏の延長のような気候のはずが、朝は半袖では少し寒いような気温だ。

夕べも夜中に雨が降ったようだが、今は曇っているが雨は落ちていない。

元気出して庭や部屋の片付けでもしないと・・・自分に気合いを入れたい。

網状星雲 NGC6992 [天体]

はくちょう座の翼の少し上、有名だそうだが自分的には余りよく知らなかった星雲。

メシエ天体でもないし、どうせ映りにくい天体だろうと後回しにしていたが、撮影場所からは絶好の位置にあるし、ものは試しと挑戦してみた。

IMG8423~8546(100)加平・続・スタシャ・デジ縮.jpg



いやあ、ひとによれば一番のお気に入り天体というだけあって、美しい。

赤や焦げ茶、緑が入り組んで縄のようによじれた姿が・・・・。

美的というだけでなく、壮大な物理現象が形として映る姿がなんにも増してファンタジーだ。

網状星雲は2万年前の超新星爆発の残骸だそうで、太陽系からの距離が1600光年、今でも秒速100㎞程度の速さで膨張しているというから壮大すぎる。

この網状星雲全体は4度ほどの広がりがあり、上の写 真はその東側部分(北極星に向かって右側)だ。

西側部分はNGC6960で、いくつかの弧がこの星雲の弧と向かい合っている。

全体の形状も、いかにも爆発の形状だ。

西側部分の一部は次に載せる。残念ながら一部だが・・・。


昨日は豪雨だったが、今日は快晴とは言えないが、雨は上がった。

ウォーキングをした。

コースにはハギなど秋の花が増えてきた。

疲れた。

まゆ星雲 IC5146 [天体]

北アメリカ星雲、ペリカン星雲からちょっと離れているが、同じはくちょう座に所属する。

ほぼ1時間遅く南中するから、どちらかの星雲を撮影してからがちょうど良いタイミングだ。

今年はなかなか晴れた夜が少ない。

貴重な晴れ間には何件も撮影すべきだが、こちとらの体調も心配なのでそうも行かない。

前にも書いたが、この日は半月(上弦)、淡い星雲を撮るには絶好とは言い難いが、まあ“半月ではこのよう”といった写真でもいいかという気分で・・・。

IMG8549~8636(70)加平続スタシャ・デジ・ネピュラ縮.jpg



淡い上に70枚の重ね合わせでは当然もの足らないか。

赤い星雲の周りは白っぽい雲のような反射光が取り巻いているようなのだが、この写真ではその部分は星が少なく黒っぽくなっている程度しか分からない。

70枚というと、実質35分。まあこんなモンか。

それでも星雲の中の暗黒帯?部分も映り、それらしい雰囲気になった。



雨が降り続く。

さっきまで一時的に土砂降り。

それを理由に引きこもりだ。

ペリカン星雲 IC5067 [天体]

この星雲は先に載せた「北アメリカ星雲」とひっつくように隣り合わせにある。

マニアの写真では大抵この二つはセットで構図になっている。

それがいいのは分かっているが「北アメリカ星雲」だけでもカメラの撮像面を優にオーバーしているのだから撮せるわけがない。

今使っている反射望遠鏡R200ssは焦点距離が800㎜だから2~300㎜の望遠鏡が必要だ。

それかもっと高い屈折望遠鏡を買ってレデューサーを使うか・・・。

まあ小さい星雲にはもっと長い焦点距離がいいのだろうし、悩ましいと言えば悩ましい。

ペリカン星雲はメシアカタログ(Mナンバー)にもNGCにも入っていない。

それだけ淡いんだろう。

だから今まで「北アメリカ星雲」以上に映りにくかった。

IMG7249~7409(150)加平レ・ト・デジ・ネピュラ・トリ.jpg



この写真、やはり粗い。

ペリカンだ!といえば、なんとか[ちっ(怒った顔)]・・ペリカンだ!![わーい(嬉しい顔)]

イヤ!オウムだ[がく~(落胆した顔)]とは言わない。

同じ機材でも暗いところ(たとえば星降る○○とか)へ行けばもっといい写真になるかもしれない。


夕べからまた雨が降り続いている。

資源ゴミの紙類を用意していたのに、またも自粛だ。

早く捨てたい。

M57 こと座リング状星雲 [天体]

夏の夜の天空に輝くあのベガを擁すること座。

そのうちにあるリング状星雲

これも惑星状星雲である。

リング状というが、リングではなく球である。

太陽のような恒星が爆発し、吹き出したガスに旧星の中心から放たれた光があたり、周辺が赤く発光する。

それが遠くから見ればリングに見えるのだ。

IMG6977~7028(50)加平レ・トリ・アンシャープ.jpg




以前撮った写真はボーッと存在のみを示していたが、カメラが変わってくっきり見えている。

太陽は連星ではないので、爆発後はM27のような双曲型ではなく、この形に近くなるようだ。

どこか星がたくさん見えるところに行って、双眼鏡または望遠鏡で直接見たい。


夕べは雨だったが、今は上がっている。

秋雨前線だそうで、すっかりもう秋だ。

例年のように秋とは名ばかりの猛暑・・・・とか言わなくて良い。

まあどうなんだろうね。やはり彼岸ぐらいまでは暑くてもいいと思うけれど。

M27 あれい(亜鈴)星雲 [天体]

はくちょう座とわし座の間にあるこぎつね座の惑星状星雲。

惑星状星雲は、この間、NHKの「サイエンスゼロ」でも取り上げられた。

オリオン座星雲のような星雲は、宇宙のある領域に拡がったガスや塵に近くにある恒星が発した紫外線が当たって発光しているものであり、そのガスや塵はその恒星に関係している場合もあるし、そうでない場合もある。

ガスや塵が拡がる空間は広大であり、従って星雲の大きさも大きい。

これに対し、惑星状星雲は太陽程度の比較的小さな恒星が終末を迎えたときの爆発の名残であり、ガスや塵もその星から吹き出たものであり、紫外線もその元の星の白色矮星から発せられたものである。

いわば自作自演だ。

成り立ちの所以から惑星状星雲は小さいものが多い。

だがその形や色は爆発時の事情を反映して興味深いものが多い。

「サイエンスゼロ」では宇宙の宝石と呼んでいた。

その惑星状星雲の中では大きいものがこのM27だ。

IMG7033~7102(60)加平レ・トリ周減ト2トリ.jpg



以前にも撮ったが、カメラの性能不足で映っただけで満足という程度だった。

今度は周辺や内部の赤い模様も映っている。

爆発の名残というか、生きている星の歴史というかいきさつを感じられて感動だ。

当然だがこの天体は今も膨らみつつある。

老い先短い当方がそれを感じることはできないのだが。


こちらは相変わらず蒸し暑い毎日だが、関東の方は秋のような天候だという。

エルニーニョのせいなのか。

一昨日、昨日と庄原の山を歩いてきた。

今日からしばらく雨模様というので、急に思い立った。

少し気が晴れたかな?


北アメリカ星雲 NGC7000 [天体]

北アメリカ星雲は白鳥座デネブの近くにある。

撮影場所の家の裏庭から見ると北東の空を上がっていくことになる。

一番障害物がない方角だ。

だから真っ先に撮影する対象だったはずだが、試みてはいたが形になる絵にはなっていなかった。

悔し紛れにこのブログには載せてみたものの・・・。

それは星雲の赤い色が弱いため、普通のデジカメでは捕らえられないためだ。

だから半年前にEOS-kissX7を改造したものを買ったのだ。

そしてその季節が到来したのだが、なかなか天候が思わしくなく、ほとんど今年最後の機会になってきた。

この前の新月から3回ぐらい撮ったのだが、この星雲大きいのでその一部しかカメラの撮像面に映らないのだが、実際どの部分を撮っているのか分からなかったり、望遠鏡に取り付けたカメラの位置を回転させているうち、ピントがずれてしまっていたりと、ドジの連続で貴重な時間を浪費してきた。

やっと目的の位置を撮影できたので載せる。

IMG7853~7962(110)加平続スタシャ・デジ・ネピュラ.jpg



北アメリカ大陸メキシコ湾付近

月は上弦、最適とは言えないが、次の機会はおそらく無理、来年になる。



今日は、朝、久しぶりにウォーキングをした。

台風一過の快晴とはならないようだが、今、雲の切れ間から日が差してきた。

2015年の土星 [天体]

このところ土星の高度は低い。

一昨年は裏庭でも余裕で撮せたのだが、去年はギリギリで短時間。

今年はどうあがいてもだめ。

自宅の建物の屋根より上がらないのだ。

その分、土星を見下ろすような格好になっているのか。

仕方ないので花などがある前庭にブロックを敷いて撮影せざるを得なかった。

ここは狭いうえに足場が悪い。そして人目がある。

人目・・・?

何も悪いことや、ヒトに迷惑をかけるわけではないから気にせんでもとは思うが、通りすがりの人にはやはり異様だし、気を遣う。

今度でも通りすがりのタクシーがこちらにヘッドライトを向けたまま停止したのだ。

オイオイ早く行ってくれよ。

それでなくても公園の街灯が気になるのに。

v09_150527_2309トリ色連結.jpg



おととし、去年、今度と写真をつなげてみた。

やはりおととしが一番だ。

そのときの気流もあろうが、高度が高いせいだと思う。

最初に撮ったのが一番とは腕の向上は見られないということ。

土星の輪は次第に拡がっているが、去年と今年はさほど変わらない。

2~3年はこんなモンで推移し、それから横から見る角度に変化していくようだ。

いわゆる普通の土星だ。

そして真横になったときは土星の輪が消えて見えるはず。

そういう機会が巡ってくるかどうか。
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M101 回転花火銀河 [天体]

この前載せたM51(子持ち銀河)を撮した後、勢いで写した写真。

残念ながら、M51での好調は維持されず、大半の星が流れ、没になった。

それでも流れ方が少ないものを、目をつぶって選択し合成したのがこの写真。

6853~6857(50)加平レ・ト・トリ・デジ・BS回縮.jpg



元となったのは50枚だから実質、25分だ。

以前オリンパスカメラで撮ったときは、合計120枚で、2時間分だから、1/8の時間だ。

それで見たところほぼ同程度の写りだ。

そういう意味では、非常に良くなっているのだが、良い画像として得られなかったのは残念だ。

これからも挑戦していくしかない。
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M51 子持ち銀河 Whirlpool Galaxy [天体]

撮影した日は淡い天体を撮るには不向きな上弦過ぎの月が煌々と照っていた。

何もこんな日に撮らなくてもというシチュエーションだが、このところ天体撮影では連続で惨めな失敗をしている。

この時期、唯一開けている南東から北の空に、このM51をはじめ目標になりそうな天体が、体に負担にならない時間帯に上がるのだ。

晴れた月のない夜にここぞとばかりやったはいいけれど

・晴れていると思ったが、実はもやか薄雲が出ていたらしい。

・ピントを合わせたと思ったが、その後カメラを取り付け、位置調整する際動いていたらしい。

・赤道儀のバランス調整がうまくなくて、星がすべて流れていて・・・[ふらふら]
 
 このバランス調整というのは、今もって分からないところがある。

 一回調整すれば、機材が大きく変わらない限り、変えなくてもいいと思えるのだが、変わってしまっていたのだ。

 その前までは非常にうまくいっていたのに・・・分からない。

 もちろん赤道儀が安物で星が流れやすいということはあるんだろうけれど・・・。


てなことが連続して起こってしまった。

そんなこんなで条件を選んでいる場合ではないのだ。

改造したEOSkissを使う機会なのだから。

そしてその結果がこれ

150331縮.jpg


150331トリ.jpg



なんとかいい写真になった。(自画自賛)

星の流れも、最高とはいえないが最小限になった。

ただ、この後、撮ったM101の時はまたけっこう流れてしまった。

まだ分からない。

今回はハッブル宇宙望遠鏡の写真も拝借。

byハッブル宇宙望遠鏡.jpg



さすがにすごいね。

M51は北斗七星の柄の先に近い部分にある。

しかし星座で言うと、北斗七星は「おおぐま座」だが、M51はその隣の「りょうけん座」に属していることになっている。

地球からの距離は2100万光年、直径は約10万光年。

参考データとして、アンドロメダ銀河(M31)は、地球からの距離が230万光年、直径が22~26万光年だそうだ。

M51は通称「子持ち銀河」と言われていて、二つ連なっている銀河をまとめてM51としているか、大きい方(親の方)をM51A(NGC5194)、小さい方(伴銀河 子の方)をM51B(NGC5195)と表記する場合があるようだ。

形状は、いかにも渦巻き模様そのもので、英語名もそのまんまである。

それほど大きいわけではないが、比較的明るくて美しく、わくわくする。

もっといい写真が撮りたくなる。

それには一ランク上の望遠鏡かな。

それにしても、「子持ち銀河」とは(*^_^*)

誰がつけたか知らないが、ししゃもじゃあるまいし。

せめて「子連れ銀河」ならイメージもふくらむのに

タグ:M51 天体写真
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2015年の木星 Jupiter その2 [天体]

木星には50個以上の衛星があるそうだ。

そのうちガリレオ衛星というのは、イオ(IO)、エウロパ (Europa)、ガニメデ (Ganymede)、カリスト(Callisto)の四つで、他の衛星に比べて格段に大きい。

そしてそれらが、木星を周回する軌道は、ほぼ木星の赤道上にある。

つまり四つの衛星はほぼ同一平面上を周回しているのである。

ところで、今年は公転周期が約12年である木星の秋分・春分に当たる年であることは前回に触れた。

だから地球の春分に当たる3月頃には、木星の赤道を垂直に見ることになる。

それはすなわち、ガリレオ衛星の周回軌道面を真横から見ることになり、極端に言えば衛星は円運動ではなく、往復運動のように見える。

この結果、衛星同士が重なって見える確率が高くなってくる。

実は先月もあったはずなのだが、あいにく観察はできなかった。

ところが、主に大赤班狙いだったこの日(3月20日)イオとガニメデの重なりが見られたのだ。

事前に調べることもできるのだが、そうそうあることではないと思っていたのでビックリだ。

その顛末を撮したので載せる。

最初の2枚は小さめ画像。

v01_150320_1908_s200w2回.jpg


v05_150320_1921_s_200w2回.jpg



よく見るとイオとガニメデは完全に重なっているのではなく、すこしずれているのかもしれない。

ちなみにイオは一番内側の第一衛星、ガニメデは第三衛星だ。

エウロパは第二衛星でこの時は木星本体の影に入って見えない。
(一番最後の写真で見えてくる。)

接眼レンズを交換して、素早くアップの画像をと思ったが、手間取ってしまい、イオとガニメデがかなり離れてしまった。

v08_150320_1947_s200w3回.jpg


v11_150320_1957_s200w2回.jpg



このドイツ製のUSBカメラは撮像素子が小さいので、ちょっとずれると星像が撮像素子から外れてしまうのだ。

なんとか入れてさらにピント合わせとかしていたら、タイミングを逃してしまう。

だが、ブツブツばっかり言ってはせいがない。

この日は気流がいいのか、真冬の撮影時とは打って変わっていい写真が撮れた。

星が真上(南中)近くなるとさらに良くなる。

v16_150320_2012_s200w2回.jpg



もっと拡大を!とも思ったが、像は小さくとも木星表面の模様は見えているし、拡大してもそれが大きくなるだけと思えるので、今回はこれで満足。

衛星の大きさだが、イオとエウロパがほぼ月と同程度の大きさ、ガニメデが一番大きく、その次が一番外側のカリストだ。

イオとガニメデが並んでいると、その大きさの違いが、写真でも分かるのがおもしろい。


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エスキモー星雲 (Clownface Nebula or Eskimo Nebula) NGC2392 [天体]

ふたご座にある惑星状星雲である。

4522~4590(60)加平レ・ト2・デジ・スタシャ・トBトリ.jpg



小さな星雲なので、拡大撮影で撮っている。

分解能の限界で見えにくいが、円内の上側にフードのような形状がある。

これをエスキモーのフードに見立てたネーミングだ。

我々の望遠鏡ではこんなもんか、良くても多少毛の生えた程度だが、ハッブル宇宙望遠鏡なんかの写真では全く様相が異なる。

まんなかに赤色の巨星のようなものがあり、外側にはオレンジ色のフィラメントが散りばめられている。

こうなると英名のピエロ顔の星雲といえるのかもしれない。

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銀河(galaxy) NGC2903 [天体]

しし座にある系外銀河。

メシエさんのカタログにはない銀河だが、比較的大きく、しかも割と明るい。

メシエカタログ中にはこれよりも小さかったり暗かったりする(あくまで見た目で)銀河がたくさんあることを考えれば、さしものメシエさんがうっかり見逃したというような銀河だ。

とはいっても、やはり淡い。

そこで、感度がいいということで買ったα7sで撮る。

しかも、拡大撮影にして実質時間30分、前回撮ったオリンパスのカメラの時は直焦で90分。

しかし、さすがISO6400の威力で今度の方がずっときれいに撮れた。

4606~4673(60)加平レ・ト2・BSトリ縮.jpg



だが、拡大撮影だから周辺の星が「コマ収差?」で大きくなり不格好になる。

この写真ではトリミングで周辺部分をできるだけカットした。

あと、この銀河では中心部にHⅡ領域があり赤くなっているらしいが、残念ながらそれは出ていない。

それとノイズも目立つ。

これは撮影時間を延ばせばもっと改善すると思う。

銀河の周辺の淡い、掃いたような形状がもっとうまく出れば・・・。

これが銀河写真のいいところだと思う。 
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2015年の木星 Jupiter [天体]

今年の木星の衝(ショウ、太陽、地球、木星が一直線になる)はとっくに過ぎた。

今、木星の南中は22:30ぐらい。

写すには最適の時期だが・・・。

なかなかいい写真が撮れない。

去年、一昨年の写真を見てみるとなかなかうまく撮れている。

星雲や銀河と違ってカメラが同じだから、後は熱意とシンチレーション(大気の揺らぎ)勝負だから仕方ない面がある。

天候などのチャンスは同じようだと思うので、、熱意が落ちてきたのか?

まあそれでも、寒くて県北の方に雪が降っているような日は惨憺たる画像しか撮れなかったが、少し暖かみが増してきたらまあまあの写真が撮れたので載せる。

v11_150214_2248stack200w3レ・ト回.jpg



上の写真の10分後

v13_150214_2258stack200w2レ・ト回.jpg



たった10分でも、赤班やエウロパが動いているのが分かるだろう。


次の写真はフルサイズで感度がいいデジカメα7sで撮ったもの。

150220_63mm拡1_3stack200w1レ回トリ縮.jpg



残念ながら映る範囲が広くなった以外はいい面がない。

上二つのDFKカメラとα7sで木星画像あたりの画素を比較計算したところ、ほぼ同じだった。

ということはやはりDFKに軍配が上がるのか?

もちろん日が違うので何とも正確な比較ではないが・・・・。


ところで今日(26日)未明(0時過ぎ)には、木星の衛星同士(イオとエウロパ)が重なって見えるという珍しい現象が起こっていたはずだ。

一応、起きて確認するつもりだったが、あいにく雨が降っていたので寝てしまった。

木星はおよそ12年で太陽の周りを一周するが、今年は太陽が木星の赤道上を通る、地球でいえば秋分や春分にあたるらしい。

衛星はおおまかに赤道上にあるから、地球の春分あたりで木星を見ると同一平面上に衛星がある確率が高くなり、重なって見えたり、別の衛星の影に入って見えなくなったりする現象が起こるようだ。

今年は天候が今ひとつ良くないことが多く、チャンスを逃すことが多い。
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オリオン座星雲 the Orion Nebula [天体]

昨日は珍しく一日中、晴れていた。

夜は、木星の赤班が見えるタイミングでしかも衛星が近くに見えるというシチュエーションなので、それに集中して撮影した。

うまくいっているかどうかは分からないが、寒いのはやはり寒かった。

11時過ぎに撤収。

今日も穏やかな天気で晴れている。

これから崩れる予報のようだが、少しずつ春めいている気がする。


表題の件。

オリオン座星雲については最近でも載せた。

今が季節なのだから何回でもということもあるが、階調を強調してみせる手法を試みてみた。

今度は改造カメラで撮ったものを同じ手法で作ってみた。

30s(13)_10s(70)_5s(70)レ・ト2・デジ1縮.jpg



上の写真について、彩度の高い赤色にしたもの。

30s(13)_10s(70)_5s(70)レ・ト2・デジ3彩縮.jpg



この日は赤道儀の調子が悪くて、30秒露出の画像の大半が流れてしまい、ちょっと不満ではあるが、まあまあ自己満足だ。

目で見た感じと写真の感じは違うという。

あるいは写真から写した絵はおもしろくないという。

なぜだと考えた場合、その理由の一つがこの階調の問題だと思う。

カメラの場合、一定程度以上の明るさはすべて白となる(白飛び)。

もちろん一定程度以下の明るさは黒である。

この“白”にも“黒”にも段階はない。

ところが人間の眼には脳というコンピューターがついているので、見えない部分を見たければ露出を調整したりして浮かび上がらせ、あわせ画像にしてみているのである。

だからカメラの画像が正確だからといって人間の眼を超えているとは言い切れないのである。

絵画は人間の脳の一つの表れである。

だから写真とは別次元でおもしろい。

ところで、写真も一枚の画像では階調の制約があるが、天体写真のように露出を変えたものを重ね合わせれば、むりやり一枚の画像の中に“白”や“黒”の濃淡をつけることができる。

一般の風景写真でもこんな写真が流行しつつあるようだ。

デジカメだったら簡単に重ねることができるし、感度の高いデジカメも出てきているから・・・。

ちょっとなんだか不思議な感じの写真になっている。
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M108銀河(galaxy)とM97(ふくろう星雲 Owl Nebula) [天体]

今日は少し風がある。

息子と一緒に墓参りに行く。

昨日、スーパーで買っておいた花と庭の日本水仙を供える。

話は別だが、自分のドジもきわまれりといったことが起きた。

昨日コンビニで免許証をコピーするつもりがクレジットカードをコピーしてそれを今朝になって気づくという事態だ。

しかもクレジットカードをその場に忘れている。

慌てて当該のコンビニに行ったものの、「知らない」といわれ、カードを停止した。

被害はないようだったのでよかったものの、これも年のせいかなと思うと気が落ち込む。


ソニーのカメラでM108銀河とM97(ふくろう星雲)を撮ったので載せる。

4328~4465(130)加平レ・トリ・ト・デジBS縮.jpg



M108は北極星に近く、周囲を回って常時地平線の上にある銀河たちのうちの一つ。

北斗七星のひしゃくの底の部分に位置する。

M97はいわゆる惑星状星雲といわれる星雲だ。

惑星状星雲は恒星が超新星にならずに一生を終えるパターンで、放出したガスが中心の白色矮星の放出する紫外線に照らされて輝いているものなんだそうだ。

要するに一つの星の変化に起因してできた星雲で、だから小さいものが多く、緑っぽいので惑星状星雲と呼ばれるらしい。

M97は丸く、内部に二つの黒い穴のような部分があり、それがふくろうの眼にみえることからふくろう星雲と呼ばれている。

M108とM97は非常に近く見えるので、カメラの写野に一緒におさまる。

大きな写野に小さな天体一つだけでは寂しいので、こういうシチュエーションは優先順位が高い。

実はM97の周囲(縁周)は赤くなっているらしく、ネットに出ている写真はそうなっている。

我が写真はそうなっていないが、これはあの赤い星雲が写りにくいというのと同じ現象だと思う。

今、手持ちになっている改造カメラだと映るかもしれない。そのかわり感度は犠牲になるかも。

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クリスマスツリー星団 NGC2264 Christmas Tree cluster、Cone nebula [天体]

この星雲(コーン星雲)の赤はほんとに出にくい。

以前載せた写真では、星雲部分はコーンの縁取り部分がかすかに赤く見えるだけだった。

星団や青白い星雲はそれなりに見えていたのだけれど。

ちなみにコーンとはトウモロコシのことではなく、円錐のことで、工事現場にあるコーンのことである。

ここで改造カメラの実力の見せ場となるのだが、とはいってもそうすんなりと画像にはなってくれなかった。

結構強引にやって、下のような写真だ。

0636~0736(100)加平レ・トリ2・ト2・BS・デジ縮.jpg



写真は実際の位置関係からは逆立ちしている。

名前のクリスマスツリーらしく見えるために逆立ちさせている。

星団の一番明るい星をツリーの根元に、魚の頭みたいな部分(ほんとはコーン)の明るい星をツリーの頂点にすると、それなりにツリーに見えてくる。

本当にその見方でいいのか知らないが、そういう解釈が多いようなので当方には否定する根拠もない。

山野草の名前でもそうなのだが、なるほどという名前がある一方、こじつけとしか思えないような名前もある。

名付け親に聞いてみないとほんとのことは分からない。


ところで、画像処理は難しい、というか説明書きが理解できない。

だから天文ソフトの3分の1ぐらいしか使っていない感じだ。

まあ、大部分はレベル調整とトーンカーブ一辺倒。

重ね合わせは、星を基準点として30秒露出のものの人海戦術(一人だけれど)。

カメラのシャッター時間設定は30秒が上限で、それ以上はBULBで自分で計らねばならない(それ用のリモートコントローラーがあるかもしれないが)。

赤道儀が安物だし、ガイド撮影とか高尚な技術がないので、あまり長い露出だと星が流れた画像が多くなってしまう。

それで少々枚数が多くなってしまうが、30秒露出を多用している。

これだと撮影時間中ずっとカメラの側にいる必要がない。

今のところできた画像にそれなりの満足があるので、このまま行こうと思う。

そのうち、それでは我慢できなくなるかもしれないがそのときはそのとき・・・。

ばら星雲 The Rosette Nebula [天体]

以前にもオリンパスカメラで撮った写真を載せた。

一応赤い色が出てきて、形にはなったのだが、やはりノイズが多かった。

ただ、ノーマルのデジカメでもある程度映るんだということは確認できた。

今度の改造カメラで撮ると、30秒露出でモニターに赤い輪郭が映る。

さすがだ!と感動。

これを合成すればさぞかし額に入れたくなるような絵が!と期待したのだが、それほどでもなかった。

0520~0628(100)加平レ・トリ・ト・デジ・ネビBS縮.jpg



やはりISO3200で撮ったのは無理があったのか

ばら星雲は、自分が使っている天文ソフトにはNGC2237~39となっており、中心部の花粉か雄蕊かと思われる星団はNGC2244 とされ、4個の星雲・星団が集まったものとしている。

こんなに大きな星雲がメシエ天体に入っていないということは、メシエさんの時代には見えなかったということで、今ではど素人でも見ていると知ったらメシエさんどう思うだろう。

花びらには筋状の暗黒星雲や暗黒物質の黒い点があり、きれいというより神秘的な感じでわくわくする。

もっとノイズが少なければなお良いのだが・・・。

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